007おしゃべり箱 コメント御礼(12)

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    「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

     

    007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

     

    コメント御礼(12)

     

    by 紅 真吾

     

    カルマン・フィッシュ 殿

      毎回の様に拙著にコメントを寄せて頂き、感謝申し上げます。

      今回の『ケン・アダムは斜めがお好き』は、貴殿のご助力を頂き辛うじて記事にまとめる事が出来ましたが、それは今回だけ。 いつも孤軍奮闘しております。

      原稿を推敲しながら、「いったいこのブログをどれ程の007ファンがご覧頂けるのだろうか?」と、思う毎日です。

      そんな中貴殿より、楽しんで頂けた、との感想を頂くと、まさに光明を得た気分です。

     

      『ケン・アダムは〜』が掲載できた事は肩の荷が降りた思い、と「あとがき」に記しましたが、私の様な舞台美術など何も知らない素人が、ケン・アダム氏のデザイン・センスにどこまで迫れたのだろうか、と考えると忸怩たる思いがあります。

     

      ご承知の通り、『007おしゃべり箱』は007シリーズについての紅真吾のおしゃべりです。

      テーマを絞って、紅真吾なりの切り口でおしゃべりを続けてきました。

      これからも紅真吾なりの視点から感想・推察をまじえていきたいと思っています。

      ところが、そんなエッセイ・スタイルは画像が無く文字ばっか。

      要するにパッと見の画面が面白く無いンですよネ。

      ましてや、紅真吾なりに切り込んだ考察となると、いきおいマニアックな内容となってしまいます。

      これでは「広く007ファンのかたに・・・」とはいきません。

      自身のスタイルを維持しながら、多くの皆さんにお越し頂き楽しんで頂きたい、となると、さてどうしたものか。

     

      文末になりましたが、カルマン・フィッシュ殿のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

      また今後とも、拙著『007おしゃべり箱』に変わらぬご贔屓を賜ります様、お願い申し上げます。

     

     

     

    『007おしゃべり箱』 will return

     

     

    『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

    があります。ぜひご覧ください。

     

    007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007


    007おしゃべり箱 Vol.49 『ケン・アダムは斜めがお好き』

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      「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

       

      007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

       

      Vol.49

       

      ー カルマン・フィッシュ氏とのコラボ企画 ー

       

      『ケン・アダムは斜めがお好き』

       

      KEN ADAM likes it incline

       

      by 紅 真吾

       

       今回は盟友であるカルマン・フィッシュ氏とのコラボ企画です。

       とは言っても、「ケン・アダムの功績について記事を書こうと思っているのだが、どうにもまとまらない。 ついては、貴殿も同時期に画像がふんだんな記事を掲載してサポートして頂けないか」とお願いしたところ、快諾頂けまして実現したのが本稿。

       よって、カルマン・フィッシュ氏に”おんぶに抱っこ”してようやくまとめられた、が実情です。

       文中では太い文字部が氏の記事にリンクしてあります。 ぜひ、『KarmannFishにうってつけの日「【007美術】ケン・アダム」』に掲載されている写真を参照頂きながらご覧下さい。

        とにかくも、 “コラボ企画”の締めを飾るケン・アダムは斜めがお好きの始まり始まりィ〜

      (と、カルマン・フィッシュ氏のノリを真似しましてみましたが、どーもムリみたい。以下、従前の紅タッチ”で迫っていきます

       

       ケン・アダム氏(『ゴールドフィンガー』撮影中の頃)

      決して、ジェームス・ボンド役オーディションのポートレートではありません

       

        ケン・アダム氏(1921〜2016)とは英国のプロダクション・デザイナーです。

        (生まれたのはドイツのベルリン。 戦前に家族と共に英国へ移住しました)

        この、“プロダクション・デザイナー、“美術監督”、と訳される事が多いです。

        で、そのお仕事を簡単に言えば、“台本に合わせて作品にふさわしいセットなどを作る人”ですね。

        007シリーズでは、

      ’62 『ドクター・ノオ』

      ’64 『ゴールドフィンガー』

      ’65 『サンダーボール作戦』

      ’67 『007は二度死ぬ』

      ’71 『ダイヤモンドは永遠に』

      ’77 『私を愛したスパイ』

      ’79 『ムーンレイカー』

        の7作品でプロダクション・デザイナーを務めました。 

        (他にも’64 『博士の異常な愛情』など13作品を手掛けています)

        ケン・アダム氏が作ったセットとくれば、『007は二度死ぬ』でのクレーター内のスペクター秘密基地が筆頭に挙げられましょう。

        まさに映画史に残る巨大なスケールを持つセットでした。

        また、『私を愛したスパイ』での巨大タンカー内のセットや、『ムーンレイカー』での南米のドラッグス基地のセットなどは、読者諸兄のご記憶に鮮明に残っているものと拝察致します。

        しかし、そんな大掛かりなセットについてよりも、私が取り上げたいのはケン・アダム氏のデザイン・センスなのです。

       

      *****

       

        実は、ケン・アダム氏こそ007シリーズの立役者ではないか、と思っています。

        確かに007シリーズが今日あるのは、初代ジェームス・ボンドを演じたショーン・コネリー氏に負うところが大きいです。 この点は拙著Vol.31『ショーン・コネリー 考』で触れております。

        しかし、007シリーズが今日ある最大の功労者はケン・アダム氏だと思っています。 

        氏のデザイン・センスこそが初期の007映画を支え、それによって007シリーズが現在に至る不動のものになった大きな要因であった、と考えます。

       

      私が瞠目したのは、序盤でデント教授が毒グモを持ち帰らされるシーンの部屋です。

       

       

        なんとも不気味な部屋ではありませんか。

        小手先の小道具などでオドロオドロしさを演出するのでは無く、この様な斬新なセットで不気味なたたずまいを醸し出しているところが見事です。

        次が、秘密基地のコントロール・ルームです。

       

       

        今から見れば、リアクターと称されたプール型原子炉と云うのは、当時の放射能についての知識が希薄であった事が解ってしまい、ツヤ消しですが、しかし、何よりもこの近未来的なセットのセンスは秀逸です。

        50年以上前のセットですが、斬新なデザインのこのセットからは古臭さなど全く感じられません。

       

        Vol.25『007シリーズはなぜ低迷し続けているのか/前編』で記した通り、007=ジェームス・ボンド映画は、当時としては全く新しいジャンルでありました。

        この『ドクター・ノオ』が「毛色の変わったB級映画」、「新しいジャンルとして作ってはみたが大コケ映画」、とならなかった大きな要因として、ケン・アダム氏のデザイン・センスが挙げられる、と考えます。

        『ドクター・ノオ』の製作当初は、スケジュール的にも予算的にも計画通りでありました。

        ところが、ケン・アダム氏のセットのせいで、大きく予算オーバーとなってしまいます。

        それでもプロデューサー側はケン・アダム氏にGOサインを出したのでありました。

        いかに有望新人のセンスに賭けたか、が解るエピソードだと思います。

       

        続く第2作『ロシアより愛をこめて』では、ケン・アダム氏はお休みでした。

        この間、氏は『博士の異常な愛情』のプロダクション・デザインに集中しておりました。

        この作品もケン・アダム・タッチで有名です。

        ぜひ紹介したいと思ったのですが、当稿の本題から外れるので割愛しました。

        (カルマン・フィッシュ氏よ、007のセット編が終わった暁には、ぜひ皆さんに紹介して下さいナ。 氏の斬新なデザインを。)

       

        次の、第3作『ゴールドフィンガー』でケン・アダム・タッチが全開します。

        両プロデューサー氏は、ケン・アダム氏のセットが『ドクター・ノオ』の成功に大きく貢献した、と解ったのでしょう。 「この調子でガンガンやってくれ」、だったのだと思います。

        そう思えるのが、冒頭のプロローグに登場したガソリン・タンク内の敵のアジトです。

       

        この様に、冒頭にケン・アダム氏による斬新なセットを持ってくる事で、観客は一気に007ワールドに引き込まれてしまうのでありました。

       

        その後は、スイスはオーリック工場内の拷問室でした。

        

       

        次は、ケンタッキーのゴールドフィンガー邸

        

       

        最後は金塊保管施設であるフォート・ノックスの内部です。

       

       

        この第3作『ゴールドフィンガー』が世界的な大ヒットとなった背景には、ケン・アダム氏が編み出した斬新なセットによるところが大きかった、と分析しています。

        すなわち、ケン・アダム氏が造形したセットの演出が007=ジェームス・ボンド映画の斬新さを演出していた、です。

        少なくとも、50年前の映画界において、ケン・アダム氏の様な斬新なテイストを取り入れたセットで撮られた作品は見当たりません。

        当時のSF映画は未来を設定していたので、そんな雰囲気を演出するべくセットが作られましたが、どれも奇をてらったものばかりでした。 小手先の誤魔化しに過ぎず、未来を予感させる様な斬新なテイストの模索は見受けられません。

       

      *****

       

        ところで、表題の「ケン・アダムは斜めがお好き」ですが、前掲した写真・スケッチや『KarmannFishにうってつけの日「【007美術】ケン・アダム」』▲粥璽襯疋侫ンガー編サンダーボール作戦編ぃ娃娃靴脇鹽抻爐綿ゥ瀬ぅ筌皀鵐匹榔扮鵑吠、 私を愛したスパイ編Д燹璽鵐譽ぅー編で紹介されている写真をご覧になれば、お解り頂けると思います。

        オーソドックスな内装などは、ソツ無くデザインしておりますが、コノ場面ッとなると、壁や柱は大半が斜めです。 天井だって斜めにしています。

        地味なセットでしたが、『ゴールドフィンガー』でのアストンマーチンDB5が紹介されるQの研究室では、催涙ガスの実験室の窓(床から天井まで)が斜めでした。

        実はアタシ、このセットはほとんどスタジオの地のままではなかったか、と推察しております。

        スタジオにセットなど組まず、ただコンクリートの壁などそのままに机や小道具を並べて、ついでのオマケに奥の壁に「NO SMOKING」の紙を張り付けて、ハイいっちょ上がり。

        で、そつ無く造ったが、どうもピンと来ない。 自身のイメージに比してそれっぽく無い。 納得がいかない。

        そこで、“催涙ガスの実験室”としてムリヤリ個室を作って、その窓を斜めにして我慢した

        読者諸兄よ、お手持ちのDVDなどでこのシーンをご覧頂きたい。 コネリー=ボンドに注目せずに、背景のセットに注目して。

        さすれば、この催涙ガスの実験室のみが、明らかに“とって付けたモノ”である事がお解り頂けると思います。

        「斜めを取り入れなければ気が済まない」といったケン・アダム氏のデザイン・ポリシーが感じられのですね。

       

        こうなると逆に、「斜めを見たらケン・アダムと思え」 となります

        かつて幼い娘に観せようと、映画『チキ・チキ・バン・バン』のDVDを買ってきた時の事です。 小学校に上がった頃でしたでしょうか。 とにかく映画の楽しさを知らせたい、でした。 アタシ自身も2年生の時に母親に劇場で観せて貰ってましたから、007チームが製作したミュージカル映画として、改めて興味を持っていましたし。

        で、背景のセットを見て「こりゃケン・アダムじゃね〜かァ」と思いまして、慌ててパッケージの裏をよく見ると、PRODUCTION DESIGNER KEN ADAMとなっておりました。

        (で、アレこれ追加して出来上がったのがVol.3 『兵器係Q、彼はポンコツ屋のおやじでもあった』でした

       

        話しを戻しましょ。

        ケン・アダム氏はとかく壁や柱を斜めにしたがりますが、建築構造上はあまり安定が良くありませんでして、実際にはこの様な建築構造はあり得ないでしょう。 (実際の建築構造では“ラーメン構造”と呼ばれる四角形がベーシックです)

        ですから、柱や壁が“斜め”とは、今にも倒れそう。 しかし、そんな“チョッと不安定”なトコロも斬新なテイストに一役かっている様に思います。

        と言うよりも、“不安定だナ”とか“ヘンだナ”とかを感じさせずに“斜め”を取り入れて、“斬新さ”を表現し得たデザイン・センスが見事であると思います。

       

        「斜めを見たらケン・アダムと思え」と感じるくらいに斜めにこだわりを持つ氏ですが、デザインしたセットの全てが斜め、ではありません。

        サンダーボール作戦編で紹介されている英国情報部の会議室は、英国的なトラディショナルさを感じさせるデザインでした。

        とは言っても、れ程の天井高は異様です。 西洋でれ程の天井の高さを持つ建築物は、教会の大聖堂しかありません。

        このセットは奥行きといい、大聖堂のイメージを狙ったもの、と思います。 こっちは正義なんだ、を演出する為に。

        ところで、このセットの天井高は異様です。 コレ、上は絵だったのではないでしょうかねェ。 どんな撮影セットでも、これ程の天井高さは無いでしょう。

        第2作『ロシアより愛をこめて』での冒頭のチェスのシーンの部屋は、上の天井は絵であったとの事です。 それを考えると、絵であった、のではないかと思ってしまいます。

       

        また、第三作『ゴールドフィンガー』でのフォート・ノックスのセットは、“政府機関の建物”との設定なので、お得意の斜めを用いた斬新なデザインは封印して、水平垂直でした。

        代って、上下空間を大きく取っての大胆なデザインです。

        (えー、若い読者に向けて改めて申し上げますが、このセットは、ケン・アダム氏の全くの想像です。 フォート・ノックスの内部は、一部の職員を除いて誰も知りません。)

        このセット、最初は「実際はコンなのじゃなかろーか?」で刑務所の監獄が並んでいる様な造りを想像して、スケッチを模索していた様です。 が、プロデューサーから(どっちのプロデューサーかは知りませんが)「山と積まれた金塊が見たい」のリクエストを受けて、「そりゃそうだ」とプラン変更、となったそうです。

        こうして出来上がったフォート・ノックスの内部のシーンは、見応えがありましたよね。

        奥行きもさることながら、上下の空間を大きく設けた事によって、ダイナミックな映像になりました。

        

       

        重ねて記しますが、ケン・アダム氏の持ち味は、斬新なテイストだけではありません。

        『ドクター・ノオ』の冒頭のアンバサダー・クラブでのシーン(コネリー=ボンド初登場のシーンです)は、ケン・アダム氏によるセットでの撮影です。

        かく言う私は、今回イロイロと調べるまで、てっきりアンバサダー・クラブでのロケーションだと思っておりました。

        ここでは、我々がイメージする様なロンドンのクラブを造形しております。 正統的なインテリアもそつなくこなす、ケン・アダム氏のセンスの幅に脱帽です。

       

      *****

       

        またまたところで、壁や柱を斜めにするのは、実際の建築構造にはありませんが、階段=ステップは多く取り入れられています。

        それは空間を分けるとしてです。

        例えば、大きなシティ・ホテルの正面ロビーとそれに隣接する喫茶コーナーなどで目にする事があります。

        広々とした空間を確保する事は、贅沢さの大きな演出です。

        ですから、たとえ低くとも植栽やパーテーションで喫茶コーナーをさえぎってしまっては、せっかくの広々とした空間が遮断されてしまいます。

        そこで2〜3段のステップを設ける。

        喫茶コーナーのスペースを2〜3段上げる、もしくは下げます。

        この2〜3段のステップによって空間が分けられ、パーテーションなど設ける事無く喫茶コーナーの空間が独立します。 1つの大きな空間の中に2つの空間を作る事が出来るのです。

        で、映画のセットの場合、限られ空間の中に2〜3段のステップを取り入れると2つの空間が出来る事によって、セットに奥行きが生まれます。

        この効果を上手く使ったと感じるのが、『ドクター・ノオ』でのノオ博士の地下の居間です。

       

       

        ボンドとハニーがエレベーターの扉から降りて居間へと歩いてくるまで、ここにステップを設ける事で地下の穴ぐら的な狭い空間を演出しながら、奥行きのある空間となっています。

        読者諸兄よ、想像してみて頂きたい。

      「ナンだココは?」と感じながら、2人は誘われる様にステップを降りていきます。

        もしこの部分がフラット=平らであったなら、どうでありましょうか。

        さすれば、この数段のステップがいかに重要であるか、がお解り頂けると思います。

        劇中では、ノオ博士と食事をするディナー・テーブルがある場所も、数段のステップを設けて区分けしておりました。

        前掲したノオ博士のコントロール・ルームも、さりげなくステップを取り入れています。

        この様に、気を付けて観るとケン・アダム氏はセットの中にチョコチョコとステップを盛り込んでいるのが解ります。

       

        .疋ター・ノオ編で紹介されている、アンバサダー・クラブのスケッチをご覧下さい。

        このスケッチだけでは分りずらいですが、クラブのエントランスとカジノのあるホールがステップで区切られています。

        優雅な社交クラブを、狭いセットでありながらエレガントな奥行きのある空間を演出しています。

        そんな点よりも、ボンドとシルヴィア・トレンチ嬢がゲームを切り上げて、エントランス脇のキャッシャー(両替)まで歩いていくシーンを、カメラはノー・カットで捉えているシーンに留意頂きたい。

        ここでトレンチ嬢はゲームの仇であったボンドにアプローチしています。 ステップによる空間の移動→感情の変化、を上手く演出したセットではないか、と思っています。

       

        ▲粥璽襯疋侫ンガー編で紹介されている、レーザー光線の拷問部屋をご覧下さい。

        磔にされたコネリー=ボンドが、脂汗を流しながらも、「サンキュー・フォー・ユア・デモンストレーション」と言ったシーンを思い出して頂きたい。

        ボンドは必死になって何やカヤと言いますが、ゴールドフィンガーは聞く耳を持たずにボンドに背を向けます。 

        「それは楽しみだな。 ではボンド君、おやすみ」 みたいなセリフがあったシーンです。

        え〜ッ、いっちゃうのォ、いかないでェ〜」 ボンド君のみならず、我々観客はそう思いました。

        この時、ゴールドフィンガーはコントロール・ルームへの階段を上がって行こうとしていました。

        階段を上がりかけたゴールドフィンガーが足を止めて振り返り、見下ろしながら「ボンド君、私が望んでいるのは君の死だよ」と、言い放ちました。

        この演出は、階段を上がって行くゲルト・フレーベ氏の動きによるところが大きいと思います。

        ゴールドフィンガーは行ってしまいます。 迫るレーザー光線。 ジェームス・ボンド絶体絶命。

        見事な演出ではないでしょうか。

        フラットな床の上でドアの把手に手を掛けたゴールドフィンガーが、「私が望んでいるのは、君の死だよ」と言っても、あの様な迫力は出ないでしょう。 ゲルト・フレーベ氏の演技が見事だった事に異論を唱えるつもりなど、さらさらありません。 

        レーザー光線の装置のセットも素晴らしかったです。 また、ゲルト・フレーベ氏の演技(&吹き替え)も見事でした。 が、私はこの数段のステップを設けたセットの方に、鮮やかな1本勝ちを感じます。

       

        ▲粥璽襯疋侫ンガー編で紹介されている、ギャングが集まる娯楽室も瞠目しました。

        広々とした室内の暖炉やバー・カウンターの前にステップが設けられ、優雅な空間を演出しています。

        そんな点よりも、ゴールドフィンガーがフォート・ノックス襲撃を説明するシーンに注目して頂きたい。

        巨大なジオラマが出現したので、ギャング連中はステップに上がってジオラマとゴールドフィンガーを見下ろす構図となってしまいます。

        まるで大学の階段教室で、有名講師が教材を披露しながら講義をする情景を醸し出しています。

        その中央での体躯のゲルト・フレーベ氏がビリヤードのステッキを振って襲撃方法を解説するのです。

        これによって、絵空事の様なフォート・ノックス襲撃プランが、我々観客に説得力をもって迫ってくる演出になったのではないか、と思っています。

       

        ゥ瀬ぅ筌皀鵐匹榔扮鵑吠で紹介されている、ホワイトのペントハウスも注目です。

        天井や窓が”斜め”なのはケン・アダム氏のデザインの”お約束”とも言えますが、注目して頂きたいのは右奥に設けられた、らせん状の階段です。

        ”2人目のブロフェルド”がこの階段を降りながら登場する、といった演出でした。

        まさに”降臨”をイメージさせるような見事な演出効果があった、と思っています。

       

        こうして見ると、「ケン・アダムはステップがお好き」 とも言えますね。

        前述した様に空間に奥行きが出るのと同時に、とにかく役者さんの動きが際立って映像が引き立ちます。

        こういった演出効果を狙ったセットは、数少ないと思います。

       

        「プロダクション・デザイナーはセットを作る人」、と前記しましたが、より正確に言えば、「セットを創る人」です。

        「セットや大道具、小道具を通して作品の情景を創造する人」、それがプロダクション・デザイナーの仕事です。

        007シリーズの当初は数多くの亜流作品が作られて、犯罪組織の秘密基地がやたら登場しました。

        しかし、どれもがケン・アダム氏のセンスからは程遠い、陳腐な奇を衒っただけのセットでした。

        そう感じると、ケン・アダム氏のデザイン・センスこそが、007=ジェームス・ボンド映画が他の様様な作品との大きな違いであった、と思うのです。

        この様に、007=ジェームス・ボンドの背景を創り上げたのがケン・アダム氏である事を思えば、氏はシリーズの大功労者であったと言っても過言はありますまい。

        ケン・アダム氏こそ現在に至る007=ジェームス・ボンド・シリーズの立役者だったのではないでしょうか。

        もしかしたら、多分に私の思い過ごしかもしれません。 しかし、改めて冒頭の氏のポートレートをご覧頂きたい。

        まさに、天才がその能力を発揮した時の不敵なツラガマエ、と思わされる様なショットではありませんか。 

       

        今回の『Vol.49』は冒頭に記した通り、カルマン・フィッシュ氏のご好意ご尽力無くしては実現しませんでした。

        文末になりましたが、改めて氏へお礼申し上げます。

        ありがとうございました。

       

      P.S.

        今回は異例ではありますが、 「あとがき」を記しました。 七転八倒してようやくまとめられた本稿のインサイド・ストーリーです。

       

       

      『007おしゃべり箱』 will return
      (次回掲載予定は『掲載一覧』に載せてます)

       

       

      月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。
      お忘れなく

       

       

      『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

      があります。ぜひご覧ください。

       

       

      【PR〜これまでの『原作紹介』】

       

      原作紹介/カジノ・ロワイヤル

      原作紹介/死ぬのは奴らだ

      原作紹介/ムーンレイカー

      原作紹介/ダイヤモンドは永遠に

      原作紹介/ロシアから愛をこめて

      原作紹介/ドクター・ノオ

      を掲載しています。 特別編(3)「007シリーズの原作リスト」もぜひどうぞ。

       

       

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      Vol.28 ジョージ・レーゼンビー 考
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       拳銃    →  番外編(21)図解!ワルサーPPK、PP、&PPK/S

       お酒    →  番外編(65)ヴェスパー・マティーニ

      ボンドガール →  番外編(47)ボンドガール/ダニエラ・ビアンキさん

       

       吹替え  →   Vol.18 オリジナル音声の吹き替え

       スペクター →   番外編(104) 国際犯罪組織『スペクター』は復活なのか


       

      & ちょっとエッチな話題として
      V0l.47 ビキニ PART2   など何本かの掲載があります。

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      007おしゃべり箱 Vol.49’ 『ケン・アダムは斜めがお好き-後記』

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        「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしておます。

         

         

        007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

         

        Vol.49’

         

        ー カルマン・フィッシュ氏とのコラボ企画 ー

         

        『ケン・アダムは斜めがお好き-後記』

         

        KEN ADAM likes incline POSTSCRIPT

         

         

        by 紅 真吾

         

          今回、『Vol49』としてケン・アダム氏についてのレポートを掲載出来まして、肩の荷が下りた様な気分です。

          ケン・アダム氏の斬新なデザイン・センスについては、当『007おしゃべり箱』の掲載当初より、取り上げたいテーマでありました。

          が、アプローチのイメージが固まらずに手つかず逡巡している間に、昨年(’16年)の3月にケン・アダム氏が亡くなってしまいました。

          氏の訃報を受けて思ったのは、「あー、これでこのテーマはお蔵入りだな」 でした。

          007映画については、熱心なマニアのかたが数多くいらっしゃいます。 氏の訃報に接して、様々な追悼文がインターネット上に発表されるでしょう。

          氏の功績を称え、様々な切り口で氏のデザイン・センスの見事さが解説される事であろう、と思いました。

          そうなったら、もはや私の出る幕などありません。

          ケン・アダム氏については、お蔵入り、と諦めました。

          で、皆さんはどの様な切り口で、どの様なアプローチで、氏のデザイン・センスに迫っていったのか。 興味がありましたので、多くの記事を拝読しました。

          が、どれもチト肩透かし。 劇中の画像を紹介し、「素晴らしい」「見事です」の表現にとどまっているのがほとんど。 そして「ご冥福をお祈りします」 でした。

          残念ながら、「ケン・アダムのセットはここがこー凄いンですヨ」といったレポートは、見かけられませんでした。

          こうなると、まだ、拙著の出る幕は残されているのではないか、と僥倖を感じてしまいました。

         

          とは言っても、まとまらないイメージはまとまらないまま。 そのまま無為に1年が過ぎてしまいました。 そんな中、当『007おしゃべり箱』もネタに困ってくる様になると、背に腹は代えられず何か1本の記事にまとめねば月末の掲載が危うくなってきた、といった状況になってしまったのでありました。

          この様な窮境に立たされた私が、カルマン・フィッシュ氏に助けを求めたのが発端です。

          4年半も攻めあぐんできたテーマが、そうそうまとまるハズはありませんが、ま、それは火事場の馬鹿力で何とかなるだろー、と安易に思いました。

          幸い、氏のご厚意によりご協力頂ける事になりました。

          が、こうなると、何とか「ケン・アダム」をまとめねばなりません。 4年半に及ぶ逡巡は解決せねばならなくなったのであります。

          まさに「ケツに火が点いた」 でした。 氏には「7月末に掲載する」とお伝えした以上、「作者急病につきお休み」はあり得ません。

          そんな中、折しも取り掛かっている『原作紹介/ゴールドフィンガー』は遅々として進まず、まさにテンパってる状況下で「何とかなるだろー」などとんでもない。 何とかなるワケ無いのでありました。 率直に言って、「新たなプレッシャーのもとパニック状態となった」 でありました。

          とにかく、そんな状況下でありましたが、氏のコメントによる励ましを頂戴致しまして、何とか諸兄にお届け出来得ると思える内容にまとめる事が出来たのではないか、と思う処までは漕ぎ着けました。

          読者諸兄におかれましては007以外の映画鑑賞の際も、拙著をご参考の上セットの組み立て方などにも目配り頂ければ幸甚と存じます。

         

          重ねて記しますが、拙著『Vol.49』はカルマン・フィッシュ氏のご厚意が無ければ、まとまりませんでした。

          4年半に及ぶ逡巡が一応区切りがついたのでありますから、氏への感謝の気持ちをいかように記べきすか、は俄かには思い当たりません。

         

          ところで、最前よりより申し上げておりますカルマン・フィッシュ氏ですが、氏が綴る映画007についてのブログ、『Kalmann fishにうってつけの日』は、様々なテーマを取り上げております。 憎い事に、ユーモアあふれる文章に加えて画像が豊富な構成です。 さらに、頻繁に新たなレポートが掲載されております。

          こういった、若いかたのエネルギーに触れると、活力を分けて貰った様な気さえします。 

          諸兄におかれましては、是非とも拙著以上にご贔屓下さいます様、お願い申し上げます。

         

         

         

        『007おしゃべり箱』 will return
        (次回掲載予定は『掲載一覧』に載せてます)


         

        月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。
        お忘れなく

         

        『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

        があります。ぜひご覧ください。

         

         

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        Vol.28 ジョージ・レーゼンビー 考
        Vol.31 ショーン・コネリー 考

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        ’15年公開の『スペクター』については多くの記事を載せています。
        番外編(90)ブロフェルドはハゲているか
        番外編(104)国際犯罪組織「スペクター」は復活なのか
        番外編 (118)『スペクター』のオーバーハウザーは何者なのか
        など他数の掲載がありますので、ぜひご覧ください。


         
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        007おしゃべり箱 コメント御礼(11)

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          「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

           

          007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

          コメント御礼(11)

           

          by 紅 真吾

           

            カルマン・フィッシュ 殿

            拙著ブログにコメント頂き、ありがとうございます。

            また、拙著をご贔屓頂き、誠にありがとうございます。

            カルマン・フィッシュ殿からは『番外編(143) ブロフェルドはどの様にして脱獄するのか』について、下記のコメントを頂戴しました。

           

          こんばんは、カルマン・フィッシュです。
          このブロフェルド脱獄劇のシナリオは素晴らしいです。
          ダンプカーから始まり、追突のタイミングや乗り物のバリエーションが豊富ですし、小刻みにシーンが割られ、スピード感があります。
          そして、私が決定的に気に入ってしまったのは、「巨大なショベルで護送車の屋根を引き千切る」というオチです。
          こういうものを見たいのです。
          私なんぞは脳が薄いので深く考えず、「実は替え玉だった」という例の安い“手”しか思い浮かびません。
          そう、脚本で頭をはたかれるクチなのです。
          きっと、1回や2回ではありません。
          5回は軽く・・・
          今夜は、改めて、紅真吾氏の凄さを思い知りました。
          『消されたライセンス』より、すごい!
          ホントにすごい!
          ありがとうございました。

           

            アタシが想像したブロフェルドの脱出シーンをお楽しみ頂けた様で、嬉しいです。

            たった7行でしたけど。

          「素晴らしい」 とお褒めの言葉を頂戴しましたが、実はコレ、アタシのオリジナル・ストーリーではありません。

           

            何年か前に地方都市の郊外で、銀行の現金自動支払機が盗まれるって事件がありましたよね。

            どこかでカッパらってきた建設用の重機で自動支払機の建物をぶっ壊して、中の現金を自動支払機ごともってっちゃった、ってヤツです。

            パトカーとか警備会社が駆け付けた時は、壊された建物と乗り捨てられた重機のみ、でした。

            犯人は東南アジア系のギャング団であったように記憶しております。

            とにかく、“金庫破り”のイメージとは正反対のダイナミックな犯行に、唖然としたのを覚えています。 「アっと驚いた」では無く、「唖然とした」です。

            きっと駆け付けたお巡りさんや警備員のかたは、目の前の光景に茫然としてしまったのではないでしょうか。

            で、このテを拝借したンですワ。

            護送車の屋根はショベルで引きちぎれるのか、といったモンダイがありますし、第一、襲撃現場でタイミング良くダンプが突っ込めるのか、といったモンダイがありますが、そこはホレ、映画ですから。

            逆に、そんな疑問をいだかせる前に、テンポよくスピーディーに進めてしまうのが、このシーンの最大かつ唯一のポイントだと思っております。

           

            と、能書きを垂れておりますが、早ェ話し、テメーでもこの脱出劇はイイセンいってる、とニンマリしているのである。 前回(オーバーハウザーは何者なのか)と違って。

            次回作ではブロフェルドをシャバに戻さねばならないが、その部分はなるべく短くして、本編のストーリーを充実させたい。

          アレヨあれよ、という間に済ませてしまいたい、となれば、この様な展開にならざるを得んのではないか、とほくそ笑んでいるのである。

           

            とは言いつつも、ブロフェルドは拘置所の中で突然死してしまう、と云うのはどうでしょう。

            そして、埋葬される。

            実は、手下が化けた医者が薬を注射しての仮死状態であった。

            埋葬の後、小雨が降る夜中、黒ずくめの男達が見守るなか、土がグワッと盛り上がり、ブロフェルドがむっくりと起き上がる。

            おお、なんと恐ろしい情景でしょうか。

            デーモンの復活です。

            こうして復活した悪魔のごときブロフェルドが率いる「スペクター」の野望とは。

            いやがうえにも、盛り上がります。

            ただ、チョッと尺が(フィルムが)長くなりそうなのが難点ですネ。

           

           

          「紅真吾氏の凄さを思い知りました」とは、ナンぞ。

            お戯れを。

            “話し半分”としても。

            アタシはただの“ロマンチスト(夢想家)な愚か者”です。

            007映画について、少々面白い文章を載せる事は出来ても、お読み頂いたかたに感動を伝える事など出来ていない。

            心に残る、記憶に残る、といった先人作家のエッセイとはレベルが違う。

            ところが、貴殿のブログ記事は、写真を豊富に掲載して構成の文も楽しいです。 すなわち、まだまだこれから、新しく読者を獲得する可能性を秘めております。

            (微力ながら協力させて頂きます)

          「紅真吾の稚拙さを参考にさせてもらった」とおっしゃって頂けたら、無上の慶びです。

           

            カルマン・フィッシュ殿のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

            そして、拙著『007おしゃべり箱』に変わらぬご贔屓を賜ります様、お願い申し上げます。

           

           

           

          『007おしゃべり箱』 will return

           

           

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          007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007


          007おしゃべり箱 番外編(143) 「ブロフェルドはどの様にして脱獄するのか」

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             「007おしゃべり箱」は、映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

             

             

            007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

             

            番外編[143

             

            ブロフェルドはどの様にして脱獄するのか

             

            How brofeld will escape ?

             

             

            by 紅 真吾

             

              周知の通り、前作『スペクター』でエルンスト・スタブロ・ブロフェルドが復活しました。

              イオン・プロダクション念願のブロフェルドが、これまた念願の国際犯罪組織「スペクター」を引っ提げて復活したのでありました。

              で、そのブロフェルドは、物語りのラストで見事逮捕されました。

            「めでたし、めでたし」、では無い。

              真に「めでたし、めでたし」とするならば、ブロフェルドは倒されねばなりません。

              しかし、そんな事をしたら、「ブロフェルド」も「スペクター」もコレでお終いです。

              念願かなって両者を映画で使用する権利を手に入れた以上、これからもじっくりと使っていきたい。

              ブロフェルドの首がつながったのは、まさにイオン・プロダクションの戦略の一環であります。

             

              さて、これからもエルンスト・スタブロ・ブロフェルドを悪玉として登場させるとなると、先ずは彼を脱獄させねばなりません。

              シャバに戻して、新たに国際犯罪組織「スペクター」を率いさせなくてはならないのです。

              では、どんなテを使うか。

              刑務所から脱獄させる、は難がある様に思います。

              たとえ映画と云えども、コレはマズイ。

              そうなると、護送中を襲わせる、というテが有力視されます。

              ここで第16作『消されたライセンス』の序盤を思い出して頂きたい。

              一旦は捕縛された悪者サンチェスですが、手下の手引きで護送車が海に転落。 護送車の中の係官が扉を開けて海面に脱出するのを、待ち構えて潜んでいたダイバーが中のサンチェスを救出する、といった手口でした。

              鮮やかな手並みでしたね。

              このパターンを流用します。

             

              折しもロンドン市内で爆弾騒ぎがあって、護送車は通常のルート変更を余儀なくされます。

              市内を走行中に対向車線を走ってくる大型ダンプカーが、突然ハンドルを切って前衛のパトカーを撥ね飛ばし護送車に正面衝突。

              同時に横から飛び出して来たマイクロバスが後衛のパトカーに体当たり。

              すると、隣りの工事現場からショベルカーがガコガコ唸りながらフェンスを突き破って護送車に接近、巨大なショベルで護送車の屋根を引き千切る。

              と、こんなテはどうでしょうか。

              ここのポイントは、ダンプカーの正面衝突から屋根を引っぺがすまでを15秒以内に納める事。

              すなわち、極めて短い時間内で処理する事により、“観客に余計な事を考えさせない”です。 現実的にどーだとか考える前に、(アレよアレよという間に)次のシーンに進んでしまう事がポイントです。

             

              もっとも、”巨大な磁石を吊り下げたヘリコプターが飛来して、護送車を吊り上げて飛び去って行く”、といった、極めて007映画らしいテも考えられなくもありません。

              しかし、今時そんな脚本をブロッコリさんに見せたら、脚本で頭をはたかれる事は間違いないでしょう。

             

              世界で頻発する謎の事件。

              そんな折、脱走したブロフェルドが「スペクター」を率いて世界に挑戦状を叩きつける。

              と、コレは以前のシリーズの「スペクター」&「ブロフェルド」の姿。

              今後のシリーズにおける「スペクター」は、そんな過去の「世界を相手に〜」などという姿とは一線を画す事でありましょう。 (この点は 番外編(115)『「スペクター」は国際犯罪組織なのか』、で自説を披露しました

              とは言っても、先ずはブロフェルド本人をシャバに戻さねばお話しが始まりません。

              物語りの序盤で、テンポ良く片付けてしまう事が肝要ではないか、と思います。

             

            *****

             

              ところで、『スペクター』の終盤で、ブロフェルドは顔に傷を負いました。

              まさにブロフェルド堂々の初登場の、第5作『007は二度死ぬ』でのドナルド・プリーゼンス氏の時と同じ傷痕です。

              これを単なるオマージュとするのは、チト早計であろうかと思います。

              すなわち、タキシードを着た男が懐からワルサーPPKを取り出せば、彼はジェームス・ボンドと成り得る様に、(このアタリはVol.34『ロジャー・ムーア考』を参照下さい)このメーキャップを施した俳優氏がそれなりの演出で登場すれば、彼はブロフェルドになり得る。

              前作『スペクター』では、クリストフ・ヴァルツ氏がブロフェルドを演じました。

              次回作も続投をお願いしたいが、果たしてどうなるかは分かりません。

              仮にブロフェルド役でのレギュラー出演となったとしても、5年も10年も続けられないでしょう。

              映画007シリーズは、プロデューサーの世代を換えて永遠に続くのですから。

              となれば、いずれ交代の時が来る。 

              しかし、それなりの演出のもとで例のメーキャップで登場する男優氏は、エルンスト・スタブロ・ブロフェルド以外の何者でもない。

              例の傷痕のメーキャップには、そんな伏線を感じるのでありました。

             

             

             

            『007おしゃべり箱』 will return

             

            月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。

            お忘れなく

             

             

            『掲載一覧〔1st〕Vol.1 Vol.12 & 番外編(1)(48)


            『掲載一覧〔2nd〕Vol.13Vol.25 & 番外編(49)(91)


            『掲載一覧〔3rd〕Vol.26Vol.35 & 番外編(92)(129)

             

            『掲載一覧〔4th〕Vol.36 〜 & 番外編(130)

             

            があります。ぜひご覧ください。


             

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            ’15年公開の『スペクター』については多くの記事を載せています。

             

            番外編 (90) スペクターの首領・ブロフェルドはハゲているか
            番外編 (93) BOND24=『SPECTRE』発表さる
            Vol.26 今年(2015年)ライバル作品の収益を大胆予想
            番外編 (99) 臨戦態勢 for『スペクター』
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            番外編 (101) 『スペクター』12/4公開決定
            番外編 (103) 謎の国際犯罪組織「クォンタム」
            番外編 (104) 『スペクター』は復活なのか
            番外編 (105) 『スペクター』のチラシ
            番外編 (111) 第24作『スペクター』の注目点
            番外編 (115) 『スペクター』は国際犯罪組織なのか
            番外編 (118) 『スペクター』のオーバーハウザーは何者なのか
            番外編 (121) 『スペクター』の注目点 PART 2
            番外編 (123) 『スペクター』は盛り上がっているか
            番外編 (124) 『スペクター』のチラシ 第2弾
            番外編 (125) いよいよ英国公開
            番外編 (126) 『スペクター』米国公開
            番外編 (127) 米国公開の収益速報
            番外編 (130) 米国公開の収益速報 PART 2
            番外編 (132) アのタコは何なのか

            番外編 (133)  『スペクター』を観て

            番外編 (143) ブロフェルドはどの様にして脱獄するのか

            などがあります。 ぜひご覧ください。

             

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            番外編(111) おすすめの戦争映画
             を掲載しています。

             
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             ボンドガールについても数々の掲載があります。 先ずはボンドガール人気癸韻ダニエラ・ビアンキさんにスルドク切り込んだ、
            番外編(47)「ボンドガール/マドンナに等しかったと思うひと
            またジーン・セイモアさんについての
            番外編(56)「ボンドガール/清純なイメージだったと思うひと
            若林映子さんについての
            番外編(80)「ボンドガール/無念を思うひと」をどうぞ。 


             
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             007=ジェームス・ボンドとくればマティーニですネ。 当然、話題に取り上げております。
            Vol.13『ウォッカ・マティーニ基礎講座』
            Vol.14『ジェームス・ボンドとウォッカ・マティーニ』 また
            番外編(65)「ヴェスパー・マティーニ」など、他にも数多くを掲載しています。


             
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             少ないですが、ボンドカーの話題もあります。 
            Vol.9『ボンドカー』また、
            番外編(38)「アストンマーチン DB-5 は復活するか」他、をどうぞ。


             
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             吹き替えについての話題も多く取り上げています。
            Vol.5『TV放送日本語吹き替え』
            番外編(37)「TV放送吹替初収録版の『ドクター・ノオ』
            Vol.18『オリジナル音声の吹き替え』
            他、があります。


             
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             007=ジェームス・ボンドとくれば、ワルサーPPK。
             拳銃などの話題は豊富に掲載してます。まずは

            番外編(21)「図解!ワルサーPPK、PP&PPK/S」
            Vol.10『ワルサー vs ベレッタ ベレッタの逆襲』
            番外編(83)「MGCの広告 in 1965」をご覧下さい。


             
            & ちょっとエッチな話題として
            V0l.47 ビキニ PART2   など何本かの掲載があります。

             
            【お知らせ】


            『KarmannFishにうってつけの日』を紹介致します。 ”撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ・・・ぜっ” がサブ・タイトル。 かなりマニアックなブログでは?とお感じでしょうが、当『〜おしゃべり箱』と違ってヒネクレたところが無い、素直な楽しい記事が満載です。 「スパイと聞くと高揚し、何を言われても007は大好き」と語るカルマン・フィシュさん。 ぜひ、拙著と合わせてご覧下さい。

            『英語学習お助けサイトを紹介致します。 「映画/ドラマで学ぶ」のカテゴリーでは、基本的なフレーズを基本に戻って解説されています。 かつて辟易した英語の教科書とは全く異なるアプローチ。 ですから取り上げられたセリフを、思わずブツブツと言ってしまいます。 英語のニュアンスが解ってくれば洋画の楽しみも倍加するというもの。 ぜひご覧下さい。 


            ボンド命氏による For James Bond 007 lovers Only 』を紹介致します。 我が国にも、様々なディープなマニアが多くいらっしゃるのでありました。 ぜひ、拙著と合わせてご覧ください。


            『ジェームス・ボンドの部屋&007の武器庫』を紹介致します。
             各コーナー共に写真が豊富ですから、読んで、見て、楽しい内容となっています。
             

            007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             

             


            007おしゃべり箱 番外編(142) 「追悼 ロジャー・ムーア」

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              「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

               

              007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

               

              番外編[142

               

              追悼 ロジャー・ムーア

                Eulogy on the late ROGER MOORE

               

               

              by 紅 真吾

               

                読者諸兄はロジャー・ムーア氏著の「BOND ON BOND アルティメイトブック」はご購入されてましたでしょうか。

                今を去る事5年と半年の前の2012年の12月に、第23作『スカイフォール』の公開に合わせて「ボンド映画50周年記念」として出版されました。

                装丁のオビに記されている紹介文は、

              『007スカイフォール』を007倍楽しむために3代目007(最多7作主演)が全シリーズを案内する究極の007ガイド。

                裏オビには、

              ショーン・コネリーからダニエル・クレイグまでの全シリーズをユーモア溢れる語り口で紹介

                そして、目次の一部として、

              ・ボンドと悪役 大富豪ゴールドフィンガーから映画史に残る悪役ジョーズまで

              ・ボンドとボンドガール ウルスラ・アンドレスからハル・ベリーまで豪華美女図鑑

              ・ボンドと秘密兵器 ワルサーPPKから超小型ロケット入り煙草まで

              ・ボンドとボンドカー アストンマーチンからロータス・エスプリまで

              ・ボンド映画ロケ地 カオ・ピンガー島“ジェームス・ボンド島”からアギア・トリアダ修道院まで

               

              そのほか未公開の舞台裏、プレミア上映に訪れた女王陛下やダイアナ妃との写真、公開当時ポスター等、「世界が愛したスパイ」の貴重なコレクターズアイテム。

                となっています。

                ユーモアとウィットに富んだムーア氏の語り口が楽しく(この点は訳者の篠儀 直子氏の技量に脱帽です)、何回も読み返してしまいました。

                全223ページ。 ¥3.800+税の値段以上の内容だと思います。

               

                ところがッ、その3年後の事です。 第24作『スペクター』の公開に合わせて、「改訂版」なるモノが出版されたのでありました。

              「なんだよー、改訂版だとォ」、が正直な感想。

                出版時の宣伝では、‘14年に亡くなったジョーズ=リチャード・キール氏とのエピソードや、当時の執筆時には編集どころかロケ中であった『スカイフォール』についての想いが記されている、とされていた様な記憶があります。

                熱烈なる007ファンを自認するアタシとしては、+αがあるとなれば買わないワケにはいきません。

                とは言っても、こんな調子で新作公開に合わせて「改訂版」が出版されては、たまったモンじゃありません。 3LDKのマンションにアタシの趣味の書籍が置けるスペースは限られているのです。

              「ロジャーよ、引退して悠々自適だろ。 もう充分に稼いだだろーが」、と思いつつ、「しょーがねーなァ、付き合ってやろーか」、でした。

                「改訂版」の序文は、前作を踏まえて改めて書き直されておりました。

              「新作『スペクター』の公開に合わせてボンド映画の回顧のグレードアップをしてくれないかと出版社から言われた時、私はすぐさま引き受けたのだった」、とはムーア氏の弁。

                ムーア氏もさすがにご高齢とは思いましたが、その文面は相変わらずのムーア=ボンド。 ユーモアとウィットに富んだ語り口から、ムーア=ボンドがまだまだ健在である事を感じて、嬉しく思いました。

                「BOND ON BOND」によって、それまでのシリーズ全24作品がムーア氏のカラーで上手に包装された様な感があります。

              「やるなぁ、ロジャー。 次の改訂版を楽しみにしているぜィ」

               

               

              「ジェームス・ボンドはショーン・コネリー」と語るオールド・ファンにとって、ムーア=ボンドの洒脱なユーモアは耐えられなかった様でした。

                が、’77年公開の『私を愛したスパイ』のヒットは老若男女誰もが楽しめる007シリーズの新しい方向性を決定付けました。

                もはやコネリー=ボンドのテイストなど微塵も無く、ロジャー・ムーア氏のユーモアやコミカルな性格が作品に反映され、大いに支持されました。

               

                007シリーズにおけるロジャー・ムーア氏については、拙著『Vol.34 ロジャー・ムーア 考』で取り上げて、「シリーズ作品の常識をひっくり返した」と氏の功績を分析しました。

                ショーン・コネリー氏がシリーズの基礎を創ったボンドならば、ロジャー・ムーア氏はシリーズが進むレールを創ったボンド、と言って良いと思います。

                ムーア=ボンドの存在無くして、ダルトン=ボンド、ブロスナン=ボンド、クレイグ=ボンドはあり得ません。

                こうして見ると、ムーア氏が演じた7作品は、シリーズ全作品の中で大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。

               

               

                コネリー=ボンドの作品は、中学生までに大半をリバイバルで観ていました。

                そして、私がガールフレンドと2人で観た最初の映画が、高校2年の12月に公開された『私を愛したスパイ』。 冬休みに入って早々の時でした。

                冒頭のユニオンジャックから一気にのめり込んでしまったのを、今でも覚えています。

                私の青春の一時期、ジェームス・ボンドはロジャー・ムーア氏だったのでありました。

                洒脱なユーモア。  ジェントルマンを気取っていながら、ウィットあるダンディズム。 

                かたくななフィリプ・マーロゥに傾倒しつつも、スマートなムーア=ボンドは、”粋な男”のお手本でした。

                ガールフレンドを前にして、読者諸兄の多くが似た様な経験がおありなのではないでしょうか。 

                「BOND ON BOND」は、そんな“あの頃”に感じたジェームス・ボンド=ロジャー・ムーアを彷彿とさせる内容でした。

              「やるなぁ、ロジャー。 次の「改訂版」を楽しみにしてるぜィ」

                本当にそう思っていたんです。

               

               

               

               

              『007おしゃべり箱』 will return

               

              月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。
              お忘れなく


               

              【お知らせ】

              ムーア氏が「出演作の中で最も気に入っている作品」として挙げたのが『私を愛したスパイ』。

              拙著でも触れておりますので、ぜ合わせてご覧下さい。

              Vol.4「18歳未満の閲覧を禁ず」

              Vol.32「必修の007作品(初めての007)/後編」

               

               

              『掲載一覧〔1st〕Vol.1 Vol.12 & 番外編(1)(48)


              『掲載一覧〔2nd〕Vol.13Vol.25 & 番外編(49)(91)


              『掲載一覧〔3rd〕Vol.26Vol.35 & 番外編(92)(129)

               

              『掲載一覧〔4th〕Vol.36 〜 & 番外編(130)

               

              があります。ぜひご覧ください

               

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              007おしゃべり箱 コメント御礼 (10)

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                「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                 

                007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                 

                コメント御礼(10)

                 

                 

                by 紅 真吾

                 

                  カルマン・フィッシュ 殿

                  拙著ブログにコメント頂き、ありがとうございます。

                  また、拙著をご贔屓頂き、誠にありがとうございます。

                  カルマン・フィッシュ殿からは、 『Vol.48−2 ボンドのベレッタ.25口径の正体』について、下記のコメントを頂戴しました。

                 

                こんばんは、お久しぶりのカルマンフィッシュです。
                いつも大変お世話になっております。
                「ボンドのベレッタ.25口径の正体」前編・後編及びリンクの貼られている記事を全て拝読いたしました。大学教授の研究発表のような精密な内容とそれに伴う見解の鋭さに驚かされました。素晴らしいですね。フレミング氏がご存命であったのなら、紅さんと是非徹底討論していただきたいものです。

                お恥ずかしながら、私は銃に関して興味が薄く、基礎知識が全くないものですから、ボンドのベレッタの型式など、これまで一切気にしておりませんでした。
                紅さんが『ワルサーvsベレッタ、ベレッタの逆襲』で書いていらっしゃったように、Mの「ベレッタを持たせておく訳にはいかない」とボンドに言うシーンに感化され、「ワルサーの方が素晴らしい」と思わせられたクチでして・・・単純にボンド=ワルサーというイメージを持ち続けておりました。
                しかし、「おしゃべり箱」の『原作紹介』を「カジノ・ロワイヤル」から順に読んで参りましたところ、「ロシアから愛をこめて」までの5作品までずっとベレッタでしたので、「あれ?ボンドって、ずっとベレッタの人だったんだ」と、遅まきながら感じるようになり、そのタイミングで、「ボンドのベレッタ.25口径の正体」の記事が掲載されたものですから、何か強いご縁を感じます。
                ついて行けるかどうかわかりませんが、少しずつ勉強してみようと思いました。

                その入口として、サイズからご説明いただきましたことで外側からのイメージが掴めましたので、分かりやすかったです。ありがとうございました。Hi-lite との対比は名案でしたね。
                メカニズムの方は『図解!自動拳銃の作動メカニズム』を読みましたが、正直なところ、まだ飲み込めておりません。
                しかし、それでも今回の記事にあるグリップ・セーフティーの安全装置としての機能とパーツの場所は理解できました。
                また、原作からの引用文と照らし合わせたご意見より、
                「15年間連れ添った」⇒「15年間、同じモデルを使っていた」になるのでは? という解釈は、なるほどと納得が行きます。
                そして代々同じモデルであったことから製造年を突き詰めて、セーフティの付いていないM950と推定し、テープ巻の矛盾点を指摘されたこと・・・、コレ、すごいですね? これをネタに何か推理小説が書けそうじゃないですか? 数々の『フレミング・マジック』のトリックを明かしてしまう、素晴らしい素養と教養とリサーチ力をお持ちですので、紅さんご自身を探偵のモデルにしたシリーズをお書きになってみてはいかがですか?

                ・・・と、ついつい、そんなことまで考えてしまうほどに影響力のある記事でした。

                次回の「おしゃべり箱」も楽しみにしております。


                 

                  リンクの記事まで全てご覧頂いたとの事、ありがとうございます。

                  「大学教授のような研究発表」とは過大評価ですヨ。 汗顔の至りです。

                  実は、チョッと詰めが甘いな、とは今でも感じております。

                 

                 

                  拳銃の大きさは、トリッガー(引き金)周りのデザイン(大きさ)で推察出来ます。

                  軍用拳銃の場合は、寒冷地での手袋を着用した状況も考慮しておりますからチト大き目ですが、総じてどんな拳銃もこの部分の大きさは似たり寄ったり。

                  ですから、トリッガー周りに対して全体のポロポーションがどれくらいの大きさか、でその拳銃そのものの大きさはイメージ出来ます。

                  とは言っても、一般のかたはそんなの判らないですよ

                  で、タバコのパッケージを描き添えました。 こーすりゃ判り易いでしょ。

                  でもコレ、アタシのアイデアではありません。 誤解の無き様お願い申し上げます。

                  写真に撮った物の大きさを表現する為に、誰もが良く知っている物を写し込む、と云うテは良く使われます。

                 

                 

                  ご存知の様に、拙著『007おしゃべり箱』は007シリーズについて、ただ、あーだったこーだったと記するだけでは無く、筆者=アタシの視点・切り口からの感想・考察といったスタイルをウリにしております。

                  実は『原作紹介/〜』を始めた理由の1つに、「ボンドのベレッタ.25口径」を取り上げたい、と云う思いがありました。

                  「ベレッタ.25口径」については、ガン・フリークの間では諸説紛々ありますが、皆さん、ある部分の描写のみをを取り上げて推測なさっている様に感じました。

                  実際は「あちらを立てればこちらが立たず」、なんです。

                  加えて、原作(翻訳版ですが)を精読してみると、イアン・フレミング氏の銃についての知識の稚拙さが散見されます。

                  こういった点を紹介しなければ、次の自説の展開に進めません。

                  とゆーワケでェ、『原作紹介/〜』は必要だったのでありました。

                 

                 

                  「ボンドのベレッタ.25口径」の候補に挙げられているモデルについては、詳しい資料が少ないです。

                  ある程度の資料があったのは、スケッチに乗せたM950のみ。

                  寸法などはっきり分かりましたので、同じ縮尺でタバコを描き込めました。

                  とにかく詳しい資料が少ないので、少々誤魔化した詰めが甘い内容となってしまいました。

                  が、今回の主旨は“詳しい資料を基にしたアラ捜し”ではありません。 “ボンドのベレッタを追及するのは、フレミング氏お得意のマジックに振り回されるだけ”を訴えたかった、です。

                「じゃがいもで作ったウォッカじゃなくて、穀物で作ったウォッカを使うと、もっとうまいんだぜ」 〜「カジノ・ロワイヤル」より。

                  こんな事を平気で書いちゃうひとなんです。 フレミング氏は

                  (コレについては、 『番外編(71)「ジョーカー・カクテル」』を参照下さいナ)

                  “こんな調子で書かれた拳銃の描写など、マに受ける方がアホなのではないか”ですね。

                 

                 

                  「フレミング氏と徹底討論」ですかァ、ご冗談を。

                  フレミング氏が上梓された小説から推察されるのは、“氏は銃火器についての知識が希薄だった”です。

                  これでは討論なンぞになりませんでしょう。

                  それよりも、彼の世でお会いしたら、ぜひ大戦中の事をインタビューしたいです

                  よく、 “デスク・ワークを離れて現場に出かけていった”とされておりますが、アタシにしてみれば “マユツバ”なんですよね。

                  考えてもみて頂きたい。 ここで言う「現場」とは、「建築現場」などではありません。

                  死ぬか生き残れるかの特殊作戦の最前線です。

                  そんなトコロに “新聞記者上がりの(現場を知らない)実際の戦闘を知らない事務屋さん”を派遣するなどあり得ないのでは無いでしょうか。 また、来られたって迷惑(足手まとい)です。

                「フレミングさん、貴殿はこの作戦の中で大事な人物ですから此処の拠点から動かないで下さい」、ですね。 アタシが“現場の指揮官”であればそう言って、うっちゃっちゃいます。

                  従兄弟のクリストファー・リー氏のインタビュー映像を見ましたが、「はてさて、どこまで本当なんだろーか?」、が正直な感想です。

                  そう思いませんかぁ。 だって、「カジノ・ロワイヤル」1作だけですョ。 フレミング氏が実体験から膨らませたジェームス・ボンドのお話しは。

                 

                  

                  銃についてお勉強をなさるのですか。

                  それはウレシイです。 ガン・フリークのかたが1人でも増えるのはウレシイ。

                  しかし、さほど興味が少ない事に首を突っ込んでも、面白くもナンともありませんョ。

                  イイんじゃないですかねェ、「(銃について)不思議に思った事や疑問を感じた事は、紅真吾に訊く」、で。

                  例えば、『スカイフォール』でのシーン。

                ・狙撃する目の前のガラスに穴を開けるのは必要なのか?→必要です。

                ・電灯に仕掛けた散弾銃のタマとクギは殺傷力があるのか?→さほどでは無いと思います。

                  この様な「なんでェ〜?」があれば、ご遠慮なくどうぞ。

                 

                 

                  今後とも、拙著『007おしゃべり箱』に変わらぬご贔屓を賜ります様、お願い申し上げます。

                  文末になりましたが、カルマン・フィッシュ殿のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

                 

                 

                 

                『007おしゃべり箱』 will return

                 

                 

                『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

                があります。ぜひご覧ください。

                 

                007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007

                 

                 


                007おしゃべり箱 コメント御礼 (9)

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                  「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                   

                  007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                   

                  コメント御礼(9)

                   

                   

                  by 紅 真吾

                   

                    007 殿

                    拙著ブログにコメント頂き、ありがとうございます。

                    読者諸兄からのお便りは、心底ウレシイ。

                    007殿からは『Vol.28「ジョージ・レーゼンビー 考』について、下記のコメントを頂きました。

                   

                  レーゼンビは現在77歳で実業家だそうです。

                  本作品は晩年になり再評価されています。スキーアクションものの原点ですね。

                   

                    先日、レーゼンビー氏は米国のTVドラマ「Becoming Bond」にご出演とか。

                    (盟友:カルマン・フィッシュ氏による『カルマン・フィッシュにうってつけの日「久々ジョージ・レーゼンビー「Becoming Bond」米Hulu配信』に詳しく載っています)

                    この記事を拝読した時、相変わらず007=ジェームス・ボンドを引きずっているなー、と思いました。

                   

                    スキーアクションものの原点、との弁。 実にそうですね。

                    が、パッと見回してみれば、スキーアクションってシーンを盛り込んだ映画は少ない様に思います。

                    やはり、寒冷地で足元の悪い状況での撮影は、困難が多いのではないでしょうか。

                    また、雪面にはスキーで滑った跡=シュプールが残ります。

                    “新雪に刻まれていく1本のシュプール”、は絵になりますが、リハーサルが効かないぶっつけ本番です。 嫌がられますわな。

                   この点、 『女王陛下の007』は良くやった、と思います。

                    撮影から上がって来たピーター・ハント氏の面目躍如でありましょう。

                    撮影と言えば、スキーアクションもさることながら、“ヘリコプター撮影”が見事でしたよね。

                    “ヘリ撮”の絵の美しさは、何回観ても飽きません。

                    さすが、ピーター・ハント。

                    小学3年生の時にロードショーで観た後、リバイバル公開はありませんでした。

                    その後、小さな小屋で上映するのを雑誌の“ピア”で見つけて出かけていったのは、大学生の頃でした。 もちろんサボりです。

                    2回観ちゃいました。 139分×2。

                    やはり『女王陛下の007』は、絵がイイですね。 “キマッてる”です。 ほんの数秒ですが。

                    最近の映画は“カット割り”などでの編集は見事ですが、是非とも『女王陛下の007』を教材として頂きたいと思います。

                    007殿はどうお感じになりましたか。

                   

                    今後とも、拙著『007おしゃべり箱』をご贔屓下さいます様、お願い申し上げます。

                    文末になりましたが、007殿のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

                   

                   

                   

                   

                  『007おしゃべり箱』 will return

                   

                   

                  『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

                  があります。ぜひご覧ください。

                   

                  007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007

                   

                   


                  007おしゃべり箱 Vol.48−1 『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 前編』

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                    「007おしゃべり箱」は、映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                     

                    007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                     

                    Vol.48-1

                     

                    『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 前編』

                     

                    What Model is James bond’s BERETTA 〜1st part

                     

                    by 紅 真吾

                     

                      原作第1作「カジノ・ロワイヤル」から第5作「ロシアから愛をこめて」まで、ジェームス・ボンドのサイド・アーム(拳銃)は、「ベレッタの.25口径」でした。

                      この「ベレッタ.25口径」とはどの様な拳銃だったのか?

                      イアン・フレミング氏はどのモデルを選んでジェームス・ボンドに持たせたのか?

                      ガン・フリークの間では、尽きぬ話題となっております。

                      なぜなら、原作小説の中では、このベレッタ.25口径については、型式(モデル名)の記述が無いからです。

                      よってガン・フリークの間では諸説紛々ありまして、私の場合はVol.10『ワルサーvsベレッタベレッタの逆襲』の中で、M418というモデルの線が強い、とのべました。 以下、重複しますが転記します。

                     

                     候補モデルは1919年から1934年まで生産されたM1919。 もしくは1934年から1941年まで生産されたM318。 または1941年から生産されているM418、のいずれかと思われる。

                     個人的にはフレミング氏はM418を参考にしたのではないかと思っている。

                     このM418はスタンダードモデルの他に、ニッケルメッキモデル、エングレーブ(彫刻)モデル、アルミフレームモデル、などが有り、ご婦人向けポケットピストルとしての有名モデルだった。

                     

                      今回、『原作紹介/〜』の企画で第1作「カジノ・ロワイヤル」から第6作「ドクター・ノオ」までの原作小説を精読ました。

                      その結果、おぼろげながら「ベレッタ.25口径」の姿が浮かび上がってきたのであります。

                      今回は、そんな「ボンドのベレッタ.25口径」についてのレポートです。

                     

                    *****

                     

                    【ボンドのベレッタ.25口径とは、どの様な拳銃なのか】

                      ところで、レポートの前に、最近の拙著の読者諸兄にむけて「ベレッタ.25口径」について、改めて簡単に説明致します。

                      要するに、使用するカートリッジ(実包)が.25ACPと極めて小さいのでサイズも極端に小さい拳銃です。 (このカートリッジの大きさについてはVol.15『図解!自動拳銃の作動メカニズム/前編』で図解しておりますので、参照下さい

                      このテの拳銃は、一般に「ヴェスト・ポケット・ピストル」と呼ばれています。 すなわち“チョッキのポケットに入る大きさ”ですね。

                      戦前戦後にかけて、この様な.25口径の「ヴェスト・ポケット・ピストル」はイタリアのベレッタ社、ドイツのワルサー社、ベルギーのファブリック・ナショナル社、米国のコルト社、など有名メーカーはもちろんの事、弱小メーカーが競って発売しておりました。

                     

                      代表的な「ヴェスト・ポケット・ピストル」として、現在でも発売が続けられているベレッタ社のM950をスケッチしてみました。

                     

                     

                      大きさの目安として、同じ縮尺でタバコのパッケージを描き込みました。 ま、とにかく、こんなカンジの拳銃であるとイメージしてください。

                      次に、原作の中で記されたボンドの「ベレッタ.25口径」はどの様な拳銃であったでしょうか。

                      過去の『原作紹介/〜 解説編』での【銃(Gun)】で、抜き書き紹介しておりますが、改めて列記します。

                     

                      “引き出しを開けて軽い鹿革の拳銃ケースを出し、わきの下3インチあたりにくるように肩に吊る。 それから別の引き出しのシャツの下からやけに平たい25口径のベレッタ自動拳銃を取り出した。 握りの部分は骨組みだけを残して飾りを取り、上をテープで巻いてある拳銃だった”

                      “ボンドはクリップと薬室に放り込んであった1発も抜いてしまうと、何回もパチパチと動かしてみる。 最後に薬室を空にしたまま引き金を引いてみる。 また薬室に弾丸を入れクリップも入れて安全装置をかけると、肩吊りケースの浅い穴にスポッと落とし込む”

                    〜「カジノ・ロワイヤル」より。

                     

                      “なんということなく、彼は右手を上着の下につっこみ、左わきの下に吊ったせみ皮の皮鞘から、握りの飾りをはずした愛用の.25口径ベレッタ自動拳銃を抜いた。 この前の仕事のあとで、Mが緑のインクで「きみには、これがいる」と書き添えて記念にくれた、新しい拳銃だった。

                      ボンドはベッドのそばにより、ぱちんと弾倉をはずし、薬室の弾丸だけ1発ベッドカバーの上にはじきだした。 5、6回作動を確かめてみる。 引金を引いたときの引鉄バネの感じをためしながら、から撃ちしてみる。 遊底を引いて、撃針のまわりにほこりがついていないのを、たしかめた。 この撃針はわざわざ何時間もかけて、やすりで特に鋭くとぎすましたのだった。 青い銃身を銃口からなでてみる。この銃口の無用の長物、照星も、出すときにひっかからないようにわざわざ切り落としたのだった。 やがてはじきだした弾丸を弾倉に入れると、ほっそりとした拳銃の平ひもをつけた握部にもどす。 最後にもう一度作動をためして、弾丸を薬室へ送りこむと、安全装置をかけて皮鞘にすっとしまった。”

                    〜「ダイヤモンドは永遠に」より。

                     

                      これらの記述から、「ボンドのベレッタ.25口径」の最大の特徴は、“グリップ・パネルを外してしまってテープ巻き”としている点です。

                      我々ガン・フリークの間では、この“テープ巻き”をどの様に解釈するか、処理するか、が最大の問題点である、と言って良いと思います。

                      なぜなら、ベレッタ社による代々の「ヴェスト・ポケット・ピストル」には、グリップ・セーフティーが付いているのです。

                      ここで、一般のかたにグリップ・セーフティーについて解説致します。

                      番外編(141)『ブラジャー・ホルスター』で掲載したCMCのモデルガン=ファブリック・ナショナル社のM1910に再登場してもらいます。

                     

                    通常の状態

                        

                     

                    しっかりと握り込んでグリップ・セーフティーが押し込まれた状態

                        

                     

                    コレではよく解りませんから、グリップ・セーフティー部を赤く塗ってみます。

                       

                     

                    通常の状態

                        

                    この様に、赤く塗った部分が出っ張ってきているのが解ります。

                     

                      この可動部分によって、しっかりと握り込んだ状態で無いと撃発しないのがグリップ・セーフティー機構です。

                      で、この上からテープを巻いたって後ろがペコペコと動くのですから、巻いたテープはすぐに緩んでしまうだろ、と云った意見です。

                      しごくもっとも。

                      グリップ・セーフティーを備えた拳銃に“グリップ・パネルを外してテープ巻き”、はチト難があります。

                      文末に紹介している『ジェームス・ボンドの部屋&007の武器庫』の管理人氏も、「M418のグリップ・セーフティーが付いていない初期モデルであろう」と意見を述べていらっしゃいました。

                      が、私の意見は逆です。 と、言うか、モンダイにしません。

                      そもそもグリップ・セーフティーなど無用の長物です。

                      グリップ・セーフティーの仕組みとは、内部の出っ張り部分でトリッガー・バーに連動するシアー(逆鉤)(この部品が動いてハンマー(撃鉄)をリリース、もしくは、ファイアリング・ピン(撃針)をリリースします)の動きをブロックしているモノ。

                      発砲するつもりなど無かったのだが、何かの拍子にトリッガー(引き金)に指が触れて撃発、などといった事が起こらない様に組み込まれたセーフティー機能です。

                      要するに、お素人さん向けの安全装置ですね。

                      “拳銃は自分の服と同じくらい大切”といった人達(合法、非合法を問わず)にとっては“要らない安全装置”です。 よってコロしてしまいます。

                      可動スペースに当てモノを噛まして握り込んだ状態で固定、その上から“テープ巻き”としてしまえばOKなのです。

                      私がボンドであれば、当然そうします。

                     

                    *****

                     

                      先に紹介した原作の第6作「ドクター・ノオ」の冒頭では、ボンドは長年に渡って愛用してきた「ベレッタ.25口径」をMに取り上げられていまいます。

                      MからワルサーPPKへと変更させられたボンドは、もうベレッタに未練たっぷりでした。

                      “そっとデスクの上の拳銃とホルスターに目を移す。 この醜い鉄片と15年間連れ添って暮らしてきた事を思い出していた。 こいつの立てる一声で命を救われた事が幾度か、ボンドは思い出していた”、と記されていました。

                      そりゃそうでしょうねエ。 自分が気に入っている道具を替えさせられるのは、誰だってイヤなもんです。

                     

                      ン? でも、ちょっと待てよ。 「15年間連れ添った」だと?

                      この時のボンドの「ベレッタ.25口径」は3代目のハズ。 ナンかヘンじゃねーか?

                      拙著『原作紹介/〜』をお読み頂いている諸兄なら、スグにヘンだとお気付きになるでしょう。

                      そんな細かいトコロは忘れてしまった諸兄、拳銃についての記述など記憶に残っていないとおっしゃる諸兄に向けて、(拙著を読んでいないヒトはここでは無視する)改めて整理します。

                      第3作「ムーンレイカー」の終盤で、ドラッグス卿に捕らえられたボンドは、ベレッタを捕られてしまいました。 そんなワケで、物語ラストで本部に戻ったボンドにMが、「君にはこれが要る」と、新しいベレッタをプレゼントしてくれました。

                      この時点で2代目です。

                      で、その2代目ベレッタも第4作「ダイヤモンドは永遠に」の終盤で、クイーン・エリザベス二世号の船室でウィントとキッドと云う2人の殺し屋を倒した際に、2人の内輪もめを演出する為に船室に残してきてます。

                      したがって、第5作「ロシアから愛をこめて」の時のベレッタは3代目ですね。

                      いや、もしかしたら4代目だった可能性すらあります。

                      第1作の「カジノ・ロワイヤル」の中盤で、ボンドはル・シッフル一味に捕まってしまい、ベレッタを捕られております。

                      その後、やって来たスメルシュの男にル・シッフル一味は片付けられてしまい、気を失ったボンドは駆けつけて来たマチスらに助けられました。

                      後半は療養所や海辺のコテージに舞台を移して、ヴェスパー・リンド嬢への“恋は盲目”状態でありました。 この中では、捕り上げられたベレッタの事など1行も記述がありません。

                      愛用のベレッタは捕られたまんま。 と、なると、原作第2作の「死ぬのは奴らだ」でのベレッタは2代目であったとなります。

                      ま、ここでは救出に来たマチスによってル・シッフル一味のアジトが捜索され、ボンドのベレッタが見つけ出されて後で返された、と好意的に解釈しておりますけど。

                      とにかく、「ドクター・ノオ」の時点でのボンドのベレッタは3代目(もしくは4代目)。

                      「15年間連れ添った」は、同じ拳銃を15年間使っていた、では無く、同じモデルの拳銃を15年間使っていた、と解釈するべきでしょう。

                      そうでないとツジツマが合いませんよね、フレミングさん。

                     

                      となれば、候補モデルもヘッタクレもありません。

                      3挺も同じ型のモデルとなれば、ボンドの「ベレッタ.25口径」とは、フレミング氏がボンド小説を執筆していた当時の現行モデル以外にあり得ません。

                      前述のM418は1951年に生産終了となっています。 小説「カジノ・ロワイヤル」の発表が1953年。 仮にボンドの初代のベレッタがこのM418だとしても、2代目、3代目と続きません。

                      既に生産中止となったモデルの中古品を探してくる、もしくは、どこかの倉庫に眠っていた型落ち品を見つけてくる、といったテも無くはありませんが、設定としては無理があります。

                     

                      この様に推察を進めて来ると、ジェームス・ボンドが愛用した「ベレッタ.25口径」とは、1950年に発表されたM950シリーズのモデルとするしかありません。 (冒頭に載せたスケッチのモデルです)

                      ところが、実は、上記のM950には、マニュアル・セーフティーが無いのであります。

                      トリッガー(引きがね)の後ろにソレっぽいレバーがありますが、コレはテイク・ダウン・ラッチ。 分解用のラッチです。

                      とにかく、ヒラタク申し上げれば「指で操作する安全装置が無い」、です。

                      米国向けの輸出モデルには、マニュアル・セーフティー付きのモデルがあった様ですが、基本的にはM950にはマニュアル・セーフティーは付いていません。

                      すなわち、M950であった場合は、“安全装置をかけてから革鞘に収めた”はあり得ないのでありました。

                      また、グリップ下の後ろにあるボタンは、マガジン・リリース・ボタンです。 ココを押してマガジンを抜きます。 

                      グリップ・パネルを外してテープ巻き、はムリですね。

                      また、1950年の発表ですから、1958年に発表の「ドクター・ノオ」で、“15年間連れ添った”はあり得ません。

                      こうなると元の木阿弥。 では「ボンドのベレッタ.25口径」はナンだったのか?

                     

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                      1回の掲載で収まりきらなかった為『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 後編』へとお進み下さい。

                      おぼろげながら浮かび上がって来た「ボンドのベレッタ.25口径」について、斬り込んだレポートです。 

                     

                     

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                    007おしゃべり箱 Vol.48−2 『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 後編』

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                      「007おしゃべり箱」は、映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                       

                      007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                       

                      Vol.48-2

                       

                      『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 後編』

                       

                      What Model is James bond’s BERETTA 〜 2nd part

                       

                      by 紅 真吾

                       

                      【ボンドのベレッタ.25口径の正体】

                         『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 前編』で記した様に、実は「ベレッタ.25口径の正体」とは、霧の中。 単純に特定できるモノでは無かったのです。

                        上記では、様々な考察を進めて結論を出しましたが、事はそう簡単に結論付けられるテーマでは無いのでありました。 (上記の考察を簡単と呼べるかどうかは別として)

                        では、冒頭に述べた、「おぼろげながら浮かび上がって来た「ベレッタ.25口径」の姿」とは?

                       

                        結論から申し上げます。

                        「特定のモデルは無かった」 です。

                        「イアン・フレミング氏はあるモデルを選んでボンドに持たせていた、では無い」 です。

                        すなわち、ただ単に「ベレッタ社のヴェスト・ポケット・ピストル」といっただけのイメージで小説を進めていった、と推察しています。

                       

                      「そんな事は無いだろッ」

                      「紅真吾はナンて事を言いだすンだ?」

                      「こいつは今までイロイロと面白い事を言っていたが、今回ばかりはトンデモナイ事を言い出しやがった

                        そんな声が聞こえてきそうです。

                        私だって初めから「特定のモデルは存在しない」なんて思ってはいませんでした。

                        現にVol.10『ワルサーvsベレッタベレッタの逆襲』の執筆時には、アレやコレやと推理しておりました。

                        だってそうではありませんか。

                        ボンドの愛車=ベントレーについては、

                        “4.5リッターのベントレーでエムハースト・ヴィリヤーズの加速装置を付けた最後の型だった”

                        “軍艦のようなねずみ色に塗ったコンバーチブルのクーペで、めったに屋根は外さない”、“時速90マイル(時速約145キロ)の速度で長時間走る力を持っているし、それでもまだ30マイル(約48キロ)の速度の余力を持っているというクルマだった”

                        “フォグライトを点けて、双子のようなマーシャル・ヘッドライトを消した”

                        “ひとりが長いナイフを出して、コンバーチブルのフードのわきの布地の部分を切り開き”

                      〜「カジノ・ロワイヤル」より。

                       

                        “車は1930年型4.5リッターのベントレーのクーペ。 このクーペには増速装置をつけて、うまく使いこなしているから、必要があれば時速100マイルで飛ばせる”

                      〜「ムーンレイカー」より。

                       

                        といった記述がありました。 (各小説の『原作紹介/〜 解説編』の【車(クルマ)】の中で取り上げております)

                        また、「女王陛下の007」では、

                        “シャーシーはRタイプで、大型六気筒、後輪車軸比13対40というしろもの”

                        “ラリー出場クラスの車好きなら誰でも取り付けている自動安定装置”

                        “マグネット式クラッチで制御するアーノット増速装置(ロールス・ロイスの会社では車軸のベアリングが荷重に耐えきられないので責任は負えない、と手を引かれてしまった装置)”

                        との記述がありました。

                        ボンドの愛車であるベントレーがどの様なモデルであったのかは、私には解りません。

                        しかし、少なくともフレミング氏の頭の中では「こーいったクルマ」といった特定のモデルがあって、小説ではそれが描写されている、と思っていました。

                        同様に「ボンドのベレッタ.25口径」も特定のモデルがあって、それが描写されている、と。

                       

                        実はこれがワナだったのです。

                        平たく申せば、「騙されていた」のであります。

                        「騙されていた」が語弊があるとすれば、「フレミング・マジック」に引っ掛かった、でありましょう。 (この「フレミング・マジック」と云う単語は、私の造語です) 

                        この「フレミング・マジック」については、Vol.17『フレミング・マジック』として解説しておりますが、結論としては、「読者が解ろうが解るまいが、テキトーな単語を並べ立てて読者をケムに巻く」、「およそ有り得そうも無いお話しでありながら、ディティールに固有名詞を並べ立てて読者をその気にさせる」、です。

                        これを私は「フレミング・マジック」もしくは「フレミング効果」である、と述べました。

                        実は、我々はこの「フレミング・マジック」に、ものの見事に引っ掛かってしまっていたのです。

                        「ボンドのベレッタ.25口径」も当然として特定のモデルが存在する、と。

                       

                      *****

                       

                        そもそも、ボンドの拳銃が「ベレッタ.25口径」から「ワルサーPPK」へと変更になったのは、銃器の研究家であったジェフリー・ブースロイド氏の意見による、とされています。

                        2人は会った事はあるでしょうが、意見や問い合わせなどはもっぱら書簡で行われた、と思っています。

                        その為、ブースロイド氏の意図が伝わりきれずに、フレミング氏は当時リヴォルバー用のホルスターしかない「バーンズマーティンの3スタイル・ホルスター」をPPK用として選んでしまいました。

                       

                      小説「ドクター・ノオ」での「大きいやつはどうかね?」も、同じく意図が伝わりきらなかったものと推察しています。

                        フレミング氏の問いは、まさしく「よりラージ・サイズの拳銃は?」 であったと思います。 クラブ礁島へ持っていく拳銃を選ぶ際に、「PPKより重い」、「PPKより射程が長い」、と記しておりましたから、フレミング氏のセンチニアルについてのイメージは、“PPKより大型”であったと思われます。

                        ところが、ブースロイド氏は「大きいやつは?」の問いを、“.32口径よりも大きな口径、大きなカートリッジを使用する拳銃”、と解釈した。 ボンドが携行するに相応しい小型拳銃で、より弾頭エネルギーが大きいカートリッジを使う拳銃は?、と。

                        そういった訳で、.38口径のスナブ・ノーズ・リヴォルバーを推奨した。

                        銃身が2インチと云う、極めてコンパクトなスナブ・ノーズ・リヴォルバーは、コルト社、スミス&ウエッソン社、が何種類か出しておりましたが、S&WのM36チーフス・スペシャルは通常6発の装弾数を1発減らした5発とした、コンパクト性を重視したモデルです。 M40センチニアルは、そのM36のハンマー(撃鉄)を内臓式にしたモデルです。

                        今でこそ、大型拳銃の短縮モデルは各社何種類も出していますが、当時ブースロイド氏としてはなかなか良い選択であると思います。

                        が、フレミング氏の質問の意図・要望からは外れてしまった。

                       

                        フレミング氏については、大戦中情報部に勤務し、現場に出る事も少なくなかった、と伝えられています。

                        が、私としてはこの点、疑問符を付けざるをえません。

                        少なくとも現場に出て工作員と行動を共にしたならば、拳銃は手にした事があるハズ。

                        発砲した事は無くとも、極めて身近で拳銃を目にしたハズです。

                        ブースロイド氏へ「PPKより大きいやつは?」の問いを送って、カタログと回答が返ってきた。

                        それを見たフレミング氏にある程度銃についての知識があったなら、質問に対して違う回答が来てしまった事は直ぐに判るハズです。

                      「いやブースロイドさん、私が聞きたいのは・・・」と。 

                        そうでは無く、「ブースロイド氏が推奨するのはコレか」と、スンナリ小説の中に書き込んでしまった。 

                       

                        イアン・フレミング氏が銃器について記述したカ所は『原作紹介/〜 解説編』で取り上げて、ヘンな記述である事を指摘してきました。

                      描写をすればする程、誤りである点が露見してしまっています。 番外編(75)『ベレッタの撃針』を参照下さい)

                        また、前述したグリップ・セーフティーについてもそうです。

                        グリップ・セーフテを備えた拳銃に、“グリップ・パネルを外してテープ巻き”は明らかに難があります。

                        私が述べた様に、グリップ・セーフティーの機能を殺してしまうのが実用的ですが、“撃針を鋭く研ぎ澄まし”とか“照星を削り落とし”なんて描写が入っているのにもかかわらず、このグリップ・セーフティーの処理が書かれてい無いとは、なんとも不自然です。

                        これは、「フレミング氏はグリップ・セーフティーと云う機能がある事を知らなかった」と、解釈するのが正しいと思います。

                        この様に推察すると、フレミング氏による拳銃についてのチグハグな記述の説明が付きます。

                       

                        読者諸兄よ、改めてVol.46『原作紹介/ドクター・ノオ 解説編』 、 Vol.42『原作紹介/ダイヤモンドは永遠に 解説編の【銃(Gun)】についての記述を再読頂きたい。

                        さすれば、こんな調子で書かれた「ベレッタ.25口径」の描写など、まともに受け取ってはイカンのではあるまいか、と気が付くハズ。

                        フレミング氏がいろいろと記した「ベレッタ.25口径」についての記述を鵜呑みにして、アレやコレやと候補モデルを詮索するとは、それこそ、「フレミング・マジック」に引きずりまわされるだけなのではないでしょうか。

                       

                        もしかしたらフレミング氏は、特定のモデルとしてM318あたりをイメージしていたのかもしれません。 が、グリップ・セーフティーがあってマニュアル(指動)・セーフティー(安全装置)が無いこのモデルでは、小説中の記述と合致しません。

                        また、もしかしたら、M1919をイメージしていたのかもしれません。 しかし、それもグリップ・セーフティを備えておりますし、“3代目” “15年連れ添った”、とは合致しません。

                        原作での「ベレッタ.25口径の記述を整理すると、候補モデルは数あれど、いずれも「アチラを立てればコチラが立たず」、です。

                        こうして俯瞰してみると、イアン・フレミング氏は、単に「ベレッタ社のヴェスト・ポケット・ピストル」といったイメージで小説に登場させた、と思います。

                        M318だかM1919だか知りませんが、その様な「ベレッタ社のヴェスト・ポケット・ピストル」をイメージして、小説に記したのではないか、と思っています。

                        いえ、それどころか、一般的な小型ピストル=ヴェスト・ポケット・ピストルの代名詞として「ベレッタ.25口径」をジェームス・ボンドに持たせたのではないか、とさえ思っています。

                       

                        『原作紹介/〜』を綴るにあたって、改めて 原作を精読しました。 たとえ訳文とはいえ、書かれていた銃器についての記述を整理すると、「ボンドが愛用したベレッタ.25口径」とは、「特定のモデルは無かった」、「イアン・フレミング氏はあるモデルを選んでボンドに持たせていた、では無かった」、そう結論づけざるを得ないのでありました。

                       

                      *****

                       

                        さて、実際はどうであったのでしょうか。

                        あの世へ行ったら、是非ともフレミング氏に問いただしてみたいと思っています。

                      「フレミングさん、あなたがジェームス・ボンド小説を執筆なさっていた頃に売っていたベレッタ.25口径には、指動の安全装置は付いていなかったんです

                      「そうなのかね? しかし以前に見かけたベレッタには付いていたと思ったが」

                      「しかし、それは既に製造中止となっていたモデルなんです。 Mが新しく買ってボンドにプレゼントなんて出来ないんですよ」

                      「そりゃ知らなかったな。 良い事を教えてくれたね、紅クン」

                      「あなたの書いたベレッタの描写のせいで、世界中のガン・フリークが混乱しているのですが・・・」

                      「ハハ・・・、そうだったのかね? そりゃ悪い事をしたね。 しかしね、紅クン、所詮は小説の中の事なのだよ。 全てはフィクションなんだ。 キミは銃に詳しい様だが、その点だけを取り上げて揚げ足取りをされるのは迷惑だね」

                      「別に揚げ足取りをしているワケでは無いのですが、皆が困惑しているんです」

                      「紅クン、君も007ファンを自称するのであれば、私の小説についてそんな重箱の隅をつつく様なことせんで、もっと小説自体を楽しんでくれなければ困るよ」

                        と、こんなトコロじゃなかろーか、と思いますけど。 読者諸兄は、どう考察されますでしょうか。

                       

                       

                       

                      『007おしゃべり箱』 will return
                      (次回掲載予定は『掲載一覧』に載せてます)


                       

                      月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。
                      お忘れなく


                       

                       

                      『掲載一覧〔1st〕Vol.1 Vol.12 & 番外編(1)(48)


                      『掲載一覧〔2nd〕Vol.13Vol.25 & 番外編(49)(91)


                      『掲載一覧〔3rd〕Vol.26Vol.35 & 番外編(92)(129)

                       

                      『掲載一覧〔4th〕Vol.36 〜 & 番外編(130)

                       

                      があります。ぜひご覧ください

                       

                      【 P R 】
                      番外編(4) ワルサーPPK in スカイフォールのチラシ
                      番外編(5) ワルサーPPK in チラシ 2
                      番外編(6) ワルサーPPK in チラシ 3
                      番外編(7) PPKはモデルガン?!
                      番外編(18) ワルサーPPK in スカイフォール
                      番外編(19) 変身するボンドのPPK
                      番外編(20) スクリーンでのワルサーPPK

                      番外編(21) 図解!ワルサーPPK、PP、PPK/S (’13.09.26補足・改訂
                      Vol.7  徹底図解!ワルサーPPK 前編
                       〃    徹底図解!ワルサーPPK 後編
                      番外編(30) ワルサーPPKを選ぶわけ
                      番外編(32) ワルサーPPK with サイレンサー
                      Vol.10 ワルサー vs ベレッタ ベレッタの逆襲
                      番外編(41) ワルサーPPK in スカイフォール Part
                      番外編(44) ある写真に写っているワルサーPPK/S
                      Vol.15 図解!自動拳銃の作動メカニズム 前編
                         〃   図解!自動拳銃の作動メカニズム 後編
                      番外編(62) スコープサイトの誤解
                      番外編(66) 告白5/コルトM1911A1・ガバーメントモデル
                      番外編(73) スパイ手帳
                      番外編(75) ベレッタの撃針
                      番外編(79) アタッシュケース
                      番外編(81) 組立式ライフル AR−7
                      番外編(83) MGC の広告 in 1965
                      番外編(88) MGC の広告 in 1965 Part
                      番外編(108) 『スペクター』のチラシ Part2
                      Vol.30 ジェームス・ボンドとPPK 考 第一部
                          〃   ジェームス・ボンドとPPK 考 第二部
                          〃   ジェームス・ボンドとPPK 考 付記
                      番外編(116) 拳銃の持ち方、構え方
                      番外編(122) 拳銃の持ち方、構え方 2

                       

                       

                      【PR〜これまでの『原作紹介』】

                       

                      原作紹介/カジノ・ロワイヤル

                      原作紹介/死ぬのは奴らだ

                      原作紹介/ムーンレイカー

                      原作紹介/ダイヤモンドは永遠に

                      原作紹介/ロシアから愛をこめて

                      原作紹介/ドクター・ノオ

                      を掲載しています。 特別編(3)「007シリーズの原作リスト」もぜひどうぞ。

                       

                       

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                      Vol.28 ジョージ・レーゼンビー 考
                      Vol.31 ショーン・コネリー 考

                      Vol.34 ロジャー・ムーア 考

                      Vol.43 クレイグ=ボンド 考 があります。


                       

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                      ’15年公開の『スペクター』については多くの記事を載せています。
                      番外編(90)ブロフェルドはハゲているか
                      番外編(104)国際犯罪組織「スペクター」は復活なのか
                      番外編 (118)『スペクター』のオーバーハウザーは何者なのか
                      など他数の掲載がありますので、ぜひご覧ください。


                       
                      【 もひとつ P R /おすすめ映画の記事 】
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                       ボンドガールについても数々の掲載があります。 先ずはボンドガール人気癸韻ダニエラ・ビアンキさんにスルドク切り込んだ、
                      番外編(47)「ボンドガール/マドンナに等しかったと思うひと
                      またジーン・セイモアさんについての
                      番外編(56)「ボンドガール/清純なイメージだったと思うひと
                      若林映子さんについての
                      番外編(80)「ボンドガール/無念を思うひと」をどうぞ。


                       
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                       007=ジェームス・ボンドとくればマティーニですネ。 当然、話題に取り上げております。
                      Vol.13『ウォッカ・マティーニ基礎講座』
                      Vol.14『ジェームス・ボンドとウォッカ・マティーニ』 また
                      番外編(65)「ヴェスパー・マティーニ」など、他にも数多くを掲載しています。


                       
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                       少ないですが、ボンドカーの話題もあります。 
                      Vol.9『ボンドカー』また、
                      番外編(38)「アストンマーチン DB-5 は復活するか」他、をどうぞ。
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                      007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007


                      著者自画像

                      profilephoto 007映画の熱烈なファンです。 それ以上でもそれ以下でもない、と自負しております。

                      記事の種別は、ツキイチ掲載の「Vol.シリーズ」と適宜掲載の「番外編シリーズ」と作品紹介の「特別編」の3種です。

                      今までの記事

                      月別の掲載記事数。(『007おしゃべり箱』は'12年10月に開始しました)

                      コメント

                      • 007おしゃべり箱 Vol.49 『ケン・アダムは斜めがお好き』
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 番外編(143) 「ブロフェルドはどの様にして脱獄するのか」
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 Vol.28 『ジョージ・レーゼンビー 考』
                        紅真吾
                      • 007おしゃべり箱 Vol.28 『ジョージ・レーゼンビー 考』
                        007
                      • 007おしゃべり箱 Vol.48−2 『ボンドのベレッタ.25口径の正体 / 後編』
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 Vol.46−8 『原作紹介/ドクター・ノオ』
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 Vol.37 『原作小説紹介/カジノ・ロワイヤル〜解説編』
                        veronicais69
                      • 007おしゃべり箱 Vol.44−6 『原作紹介/ロシアから愛をこめて』
                        紅真吾
                      • 007おしゃべり箱 Vol.44−6 『原作紹介/ロシアから愛をこめて』
                        カルマン・フィシュ
                      • 007おしゃべり箱 Vol.40−3 『原作紹介/ムーンレイカー〜ストーリー編(後編)』
                        カルマン・フィッシュ

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