007おしゃべり箱 コメント御礼 (16)

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    「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

     

    007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

    コメント御礼(16)

     

    by 紅 真吾

     

    カルマン・フィッシュ殿

      拙著『番外編(147)アのボトルは何だ?!』についてコメントを頂き、ありがとうございます。

      拙著については日に2〜3件のコメントがありますが、いずれもキリル文字のワケが分らんものばかりです。

      貴殿からのお便りは、真に嬉しいです。

     

      貴殿はコメントの中で「お酒のことはあまり詳しくないので」とされていらっしゃいました。

      ご謙遜を。

      ご自身のブログの中で「ドリンク」とカテゴリーして、様々なお酒について(ソフトドリンクも含めて)記事を綴っていらっしゃるではありませんか。

      実はチョイと参考にさせて頂いております。

      ま、それはともかく、貴殿の記事を拝読すると、そこそこにお酒をたしなまれていらっしゃる様子が覗えます。 いかがでしたでしょうか、マッカランは。

      とは言っても、数々の記事から拝察すると、スコッチウイスキーはチト食指が動かないご様子ですね。

     

      ところで、実は今回の『アのボトルは何だ?!』の企画は、貴殿の記事がきっかけだったのです。

      今を去る2年程前の事です。 ’15年9月28日に貴殿が掲載された『〜タリスカー10年物』を拝読して、「そんなタリスカーと云うボトルが映っていたのか?」がきっかけでした。

      これについては’16年3月に『番外編(134)Мはバーボン党 2』で取り上げましたが、その時からブログ『大人の逸品 BAR CINEMA〜この映画に乾杯!』で知った、“それなりの人”である亀島氏に協力を仰ぐチャンスを窺っていたのでありました。

      こう書くと、何とも気の長いハナシですね。

     

      文末になりましたが、貴殿の益々のご発展をお祈り申し上げます。

      ついでにですが、またインスピレーションが湧くような記事を挙げて頂けるとウレシイわん。

     

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    007おしゃべり箱 番外編(147) 「アのボトルは何だ?!〜スカイフォール編」

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      「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

       

      007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

       

      番外編[147

       

      − 亀島延昌氏とのコラボ企画 −

       

      アのボトルは何だ?

       

      第23作『スカイフォール』編

       

        What is that bottle ? ~ SKYFALL

       

      by 紅 真吾

       

        今回は、文末やサイド・バーで紹介しているバー「エヴィータ(EVITA)」のオーナー・バーテンダーである亀島延昌氏をゲストにお招きしての、新企画です。

        007=ジェームス・ボンド映画では、スクリーンの中に様々なボトルが写しだされます。 しかし、小さかったり(背景の一部であるので)ピンボケだったりして、よく判りません。

        しかし、“それなりの人”が視れば、ボトルの形状やラベルのデザインから「まぎれも無く〇〇〇」と判るかもしれません。

        そう思って亀島氏に相談を持ち掛けたのがきっかけです。

        幸いにしてご快諾頂けましたので、「〇〇〇のシーン」とボトルが写っているシーンを提示した手紙を送らせて頂き、後日インタヴューに伺いました。

        当初は直近の第24作『スペクター』から順ぐりに遡っていこうと思っていたのですが、チト気が変わってその前の第23作『スカイフォール』から始める事にします。

       

      第23作『スカイフォール』(’12年12月公開)のチラシ

       

      *****

       

        冒頭、Мが自宅でボンドの追悼文を推敲するシーンがありました。

        ノートパソコンの左横にボトルが立っています。

        Мは「私はバーボン党よ」と語っておりましたから(第17作『ゴールデンアイ』)、当然バーボンウイスキーのハズ。 ラベルが半分見えますが、いかんせん暗くて判りません。 しかし、ボトル・ネックの下の方が妙に膨らんだデザインです。 特徴ありますがどうでしょうか。

       

       

      「いかんせん暗くてチョッと判りませんね。 バーボンの様にも見えなくもないですが・・・。 TV画面をスマホで撮って酒屋さんにも見せたのですが、はっきりしませんでした」

       

        Мがギャレス・マロリー委員長に呼び出されて引退を勧告されるシーンで、マロリーがロック・グラスに酒を注いでМに勧めます。

        ブランデー特有のプロポーションと見受けましたが。

       

       

      「これはクルボアジェですね。 たぶん。 紅さんが言う通り、コニャックです」

      「え? 判っているのに、たぶん、とおっしゃるのですか?」

      「ええ、十中八九クルボアジェだと思います。 が、断定するには、いかんせん不鮮明ですね」

      「でも、ボトルの形状やネックの部分は特徴ありますよ」

      「ですから」 と亀島氏は言葉を区切った。 「ですから、断定は出来ませんがクルボアジェでしょう。 ラベルの基調からしてVSOPだと思われますね」

        そこまで判るのに、“断定は出来ない”とは、かなり慎重なスタンスです。

        逆に言えば、亀島氏が「○○○です」と言ったら、それは絶対に○○○と云う事になりましょう。 かえって今後の展開が楽しみです。

       

        ボンドは潜伏先で怠惰な生活を送っています。 ある晩“海の家”みたいな店に出掛けて行き、何やら地元の人間と飲み比べ勝負でもやっている様です。

        そこのテーブルの上には、様々なボトルがラベルをこちらに向けて並んでおりました。 しかし、チョッと遠く(小さく)て判りません。

        いかがでしょうか。 だいぶ難しいかもしれませんけど。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      「いえ、そんな事はありません。 色々と写ってましたよ。 “フェイマス・グラウス”、“カティーサーク”、“J&B”(以上はスコッチのブレンデッド・ウィスキーです)、それに“カナディアン・クラブ”やフランスのウォッカの“グレイグース”などが写ってました」

      「こんなに小さいのに、よく判りましたね」

      「いやいや、これは判り易かったです」

        そう言うと、スマホで撮った画像を手に、「これなどは明らかに“カティーサーク”ですよ。 それにこっちは・・・」 と画像を切り替えて、「こっちは“J&B”以外の何物でもありません」 との事でした。

        私は「はぁ、そうですか」としか言いようがありませんでしたけど。

       

        翌日、ボンドは再び“海の家”へ出かけます。 そして勝手にカウンターからボトルを取り出してグラスに注ぎます。 次のシーンでボンドは、TVで英国諜報部へのサイバー・テロのニュースを目にします。

       

       

        ボンドはスクリーンの中でやや右寄り。 そして左には先ほどのボトルが写されています。 この構図はどう見てもクレイグ=ボンドと並べてボトルを映し込んでいますから、明らかにこのボトル=お酒の宣伝ショットだと思うのですが。 

       

       

       

      「これは微妙でした。 “マッカラン12年”かな? ですね。 それにしても、紅さんが言うほど宣伝にはなっていないと思いますねエ」

      「なるほど、判りそうで判らないボトルのラベルは、宣伝と断ずるにはビミョーかもしれない、とおっしゃるワケですね」

        確かに亀島氏の意見も一理あります。 しかしですねェ、このショットの構図は“クレイグ=ボンドと共にボトルを映し込む”といった明確な意図があった、と思わざるを得ません。 読者諸兄はどの様に感じられましたでしょうか。

       

        自宅に戻ったМは、さっそくボトルを取り上げて栓を抜きます。

        その時、コルク栓を抜く様なポンッといった音がしています。

        特徴あるプロポーションのボトルです。 とうていバーボンのボトルには見えません。

       

       

      「そうですね、バーボンでは無いでしょう。 何かは判りませんでしたがコニャックの様なボトルですね。 とは言っても暗くてよく判りませんが」

        やはり、そうでしたか。 そもそも暗い上に逆光ですから、判別がしにくい事は解っていました。 が、“コルク栓”ってのが気になったンです。 アのプロポーションで“コルク栓”となると、相当絞られるのではないか、と思っていました。

        しかし、そう単純では無かった様です。

       

        次のシーンで窓辺にボンドが現れます。 右手でグラスを持ったまま、左手でボトルを窓際に置きます。

        真正面では無いもののラベルが写し出されています。 このショットは“判る人には判る”のでは無いでしょうか。 宣伝の意図を感じるのですが。

       

       

       

      「“マッカラン”かな? といった程度ですね。 独特のデザインのラベルですから。 それにしても、この程度で宣伝ショットとまで言えますかねエ」

       

        マカオのカジノで出会ったセブリンが、ヨットの中でボンドがやって来るのを待っているシーンで、シャンパンが写りました。

      銀のバケツに入ったシャンパンのボトル・ネックの部分が、極めてハッキリ、クッキリと写っています。

        こんな一部分からでも、ボトルの特定は出来ますか。 

       

       

      「断定はできませんが、おそらくクリュグかペリエジュエでしょうね」

        なんと、このショットだけでシャンパンの銘柄が特定できるのか。

        恐るべし、プロの観察眼。

        この後亀島氏はスマホを取り出して、あれこれシャンパンのボトルの画像を示しながら解説してくれましたが、そもそも私は醸造酒などにはてんで興味はありませんで、「ほぉ〜」と言いながら聞き飛ばしておりました。

        ごめんなさい。

       

        マカオからヨットで移動したシ先のシルヴァのアジトで、スコッチのシングル・モルトである“マッカラン”が登場しました。 ほんの一瞬でしたが、ボトルのラベルがしっかりと写りました。 加えて「50年もののマッカラン」 とのシルヴァのセリフ入りです。

        しかし、“50年もの”のウィスキーなどあるのでしょうか。

       

       

      「ここで写っているのは“マッカラン1962”ですね。 オフィシャル・ボトルです」 (このオフィシャル・ボトルについては後で説明します) 

      「しかし50年も樽で寝かせたヴァージョンなのか、はたまた、そんなヴァージョンがあるのか、は知りません。 とにかくこのボトルは“ファイン&レアコレクション”として、マッカランが紹介してます。

        ところで紅さん、この『スカイフォール』が公開されたのは何年ですって? え、2012年ですか。 ほほう、ちょうど50年ですね

        亀島氏よ、スルドイところを突いてきましたな。

        思い返せばこの『スカイフォール』は、「シリーズ生誕50周年記念」と大々的に宣伝されておりました。

        劇中でも、この“50周年”を強調せんがために、“1962”とのラベルを持つウィスキー・ボトルを登場させた、と考えられなくもありません。 実は「マッカランでも何でも良かった。 ただこのラベルと“50年”のセリフを入れたかった」、だけだったのかもしれません。

       

      *****

       

        この様に『スカイフォール』では、スコッチウイスキーのシングル・モルト“マッカラン”が、画像と音声で登場しました。

        特にシルヴァが「君の好みだろ」などと語っておりましたから、007=ジェームス・ボンド・ファンの間では人気が高まったのではないでしょうか。

      (しかし、ボンドがマッカラン好みなどと云う設定は、初めて耳にしましたけれど)

        スコッチウイスキーのシングル・モルトについては、拙著『番外編(97)「ウィスキー基礎講座/中編』を参照頂くとして、では“マッカラン”とはどういったウィスキーなのか。

      「シングル・モルトのロールスロイス、と呼ばれています」 と亀島氏。 そんな事も知らんのか、とチョッと冷ややかな視線でした。 (そんな目で見ないでくれエ) また、「シェリー酒の空き樽で熟成する事にこだわっている数少ない蒸留所(ディスティラリー)の一つです」 と云う事です。

        また、様々な蒸留所がある中で、風味の均一を保っている方だとか。

      「スコットランドでは大小様々な蒸留所がありますが、その中ではかなりの大手です。」

        大きかったですね、亀島氏はそう言って自身が訪れた色々な蒸留所の様子を語ってくれました。

        マッカラン・ディスティラリーは、きっとウィスキー作りが上手かったと同時に商売も上手かったのでしょう。

        ところで、スコッチウイスキー業界の特徴の1つとして、“ボトル詰めして販売する会社がある”があります。

        例えて言うとですな、クレナイ商会がマッカラン蒸留所からウィスキーを樽ごと買います。 そしてボトルに詰めて売り出します。 これも“マッカラン”です。

        でありますから、何種類もの“マッカラン”があります。

        前述した『〜ウィスキー入門講座〜』で記した様に、スコッチウイスキーは密造酒の時代が長かったですから、樽による販売、はその名残かもしれません。

        とにかく、マッカラン・ディスティラリーが自分のトコロでボトリングして販売しているのを“オフィシャル・ボトル”と呼びます。

       

        それにしても、これから“マッカラン”がボンドご用達のウィスキーとして登場するか、の様なシーンでありました。

       

      【ハイネケンビール】

        序盤で潜伏先のボンドがベッドの中で手にしていたのが、瓶のハイネケンビールでした。

        ハイネケン社が強力なスポンサーなのは知っていましたが、今まで、これほどまでに露骨にスクリーンに写った事は無かったとおもいます。 (『カジノ・ロワイヤル』の中で背景にビルボード(広告)が写った事はありましたが)

        また、ボンドがМをアストンマーチンに乗せてスコットランドへ向かうのを、幕僚主任のタナーと新Qがモニターで注視しているシーンがありましたよね。

        その時、タナーは瓶のハイネケンビールを口にしておりました。

        ちょっとわざとらしい、と感じる様なショットでした。

       

      *****

       

      「亀島さんのお話しを伺うと、スコッチウイスキーの“マッカラン”が目立ちますねぇ」

        亀島氏の見解は、「宣伝と言える程の登場シーンでは無い」でしたが、映画のシーンの中で、特定のブランドが写ると云うのは、やはり宣伝の意図がある様に思います。

      「ラストのクレジットを改めてチェックしてみます」 と私は言った。

      「何ですか? そのラストのクレジットって」 と亀島氏。

      「映画が終わった後、出演者やスタッフの名前が出るじゃないですか。 ここではロケ・スタッフの名前などまでズラズラと並べられてます。 これ、最近はやたら長いですが、最後に“協力感謝”として、アストンマーチンやボランジェ、ハイネケンやソニー・エリクソンなどの名前が写るんです。 マッカランも載っているかもしれません」

      「だとしたら・・・」 とセカンド・バーテンダー氏が口をはさんだ。 「だとしたら、マッカランの親会社である“エドリントン・グループ”と云う企業名である可能性が高いですね」

         で、DVDを再生してチェックしてみました。

       

      The Products wish to Thank

      AGOSTAWESTLAND−ASTON MARTIN・BOLLINGER・HEINEKEN

      OMEGA・OPI−SONY ELECTRONICS.INC・SONY MOBILED COMMUNICATIONS

      SWAROVSKI・VIRGIN ATLANTIC

       

        となっておりまして、エドリントン・グループの記載はありませんでした。

        しかし、その前にはロケ地への感謝を綴った記載がありましたので、もう少し前も見てみます。 すると、

       

      Prodacts and Services supplide by

      CATERPIR S.A.R.L・CROCKETT&JONES

      GLOBE・TROTTER LTD・HONDA(UK)・JAGUAR LANDROVER ・THE MACALLAN

       

        となっていました。

        この様に“製作&サービス提供”の中に(最後に)“ザ・マッカラン”として載っていました。

        やはり“マッカラン”は、「出してあげた」「使ってあげた」と解釈できると思われます。

        それにしても、セカンド・バーテンダー氏がおっしゃる通り、ここは会社名を載せるのがスジでしょう。 が、“エドリントン・グループ”では無く“ザ・マッカラン”となっています。

        ナンでかな〜。

        こんなエンド・ロールの下の方を注意深く見る人など、ほとんど居ないと思いますが、それでも、載せる方は「提供しました」と観客にはアピールしたい、ですよね。

        となれば、より周知度が高い“マッカラン”として載せた方が効果的です。

        エドリントン・グループの社長は、そう判断したのではないでしょうか。

        ちなみにダニエル・クレイグ氏のスーツを提供した“トム・フォード”は、別に1行を設けて記載されておりました。 前後を空けての特別扱いでした。

       

      *****

       

        今回の『アのボトルは何だ/スカイフォール編』では、以上の様な結果となりました。

        “それなりの人”でも「バッチリ判った」は、意外と少なかった様です。

        私としては、チョッと残念な結果であった、ですね。 読者諸兄も同じ様に感じていらっしゃると拝察します。

        特に残念だったのは、Мのノートパソコンの横にあったボトルです。

        「Мはバーボン党」との設定です。 このボトルの正体が判れば、かなり面白い展開になったのでは、と思います。

        しかし、亀島氏からは、「“アのボトルは何だ?!”は、ハードルが高いです」、と言われてしまいました。

        コリャ、そもそもこの企画は無理無体だったのかなぁ。

        ま、これから順次さかのぼっていくうちには、面白いネタにぶつかるのではないか、と思っております。

        なにせ“酒のプロ”が語る007=ジェームス・ボンド映画となれば、我々とは違ったご感想が伺えるのではないでしょうか。

        読者諸兄よ、ぜひご期待下さい。

       

       

      ご協力頂いた亀島延昌氏です。 ありがとうございました。

       

       

      Bar「EVITA」のホームページはコチラ(←ぜひクリック

       

       

      【おことわり】

        私が自宅で使っているパソコンには、もちろんDVDを挿入出来るのですがナゼか再生するウィンドゥが消えて無くなったままです。 すなわち、再生できないのであります。

        それに加えて、カルマン・フィッシュ氏他が使っている様な、画像の取り込みソフトなどありません。

        で、ありますから、「残念だけど画像を載せるのは無理だな〜」 と、思っておりました。

        しかし、亀島氏の「TV画面をスマホで撮って・・・」を伺って、「そのテがあったか」 と思いました。 なぁ〜に、アのシーンだ、と解かりゃ充分なンですから。

        という訳で、今回掲載した画像が、ミヨーに荒い画像なのは、かような理由でありました。

       

       

       

      『007おしゃべり箱』 will return

      (次回掲載予定は『掲載一覧』に載せてます)

       

       

      『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕

      『掲載一覧〔4th〕  『掲載一覧〔5th〕   

      があります。ぜひご覧ください。

      .

       

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      ***お酒に関する掲載***


      Vol.13  ウォッカ・マティーニ基礎講座
      番外編(50) ジェームス・ボンドとビール
      番外編(52) バーへのお誘い
      Vol. 14  ジェームス・ボンドとウォッカ・マティーニ
      番外編(54) 続・ジェームス・ボンドとビール
      番外編(55) シャンパン
      番外編(57) ミディアム・ドライマティーニ
      番外編(61) グラスから見るカクテルの種別
      番外編(65) ヴェスパー・マティーニ

      番外編(71) ジョーカー・カクテル
      番外編(78) ニンジャ・マティーニ
      番外編(85) Mはバーボン党
      番外編(97) ウイスキー基礎講座/前編 〜そもそもウイスキーとは
                 
      ウイスキー基礎講座/中編 〜5大ウイスキーの解説
              
      ウイスキー基礎講座/後編 〜各種ウイスキーの紹介
      番外編(112) 酒税法にもの申す
      番外編(134) Mはバーボン党 PART2

      Vol. 45  ドライ・マティーニ入門講座

      紅真吾のおしゃべり箱 (9) ジョーカー・カクテル 2

      紅真吾のおしゃべり箱 (10) トソ・ウォッカ

      番外編(147) アのボトルは何だ?!〜スカイフォール編

       

       

      【PR〜これまでの『原作紹介』】

       

      原作紹介/カジノ・ロワイヤル

      原作紹介/死ぬのは奴らだ

      原作紹介/ムーンレイカー

      原作紹介/ダイヤモンドは永遠に

      原作紹介/ロシアから愛をこめて

      原作紹介/ドクター・ノオ

      原作紹介/ゴールドフィンガー

      原作紹介/薔薇と拳銃

      を掲載しています。 特別編(3)「007シリーズの原作リスト」もぜひどうぞ。

       

       

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      Vol.28 ジョージ・レーゼンビー 考
      Vol.31 ショーン・コネリー 考

      Vol.34 ロジャー・ムーア 考

      Vol.43 クレイグ=ボンド 考 があります。


       

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      ’15年公開の『スペクター』については多くの記事を載せています。
      番外編(90)ブロフェルドはハゲているか
      番外編(104)国際犯罪組織「スペクター」は復活なのか
      番外編 (118)『スペクター』のオーバーハウザーは何者なのか
      など他数の掲載がありますので、ぜひご覧ください。


       
      【 もひとつ P R /おすすめ映画の記事 】
      .
      & ちょっとエッチな話題として
      V0l.47 ビキニ PART2   など何本かの掲載があります。
      .
      【お知らせ】

       

      『大人の逸品|BAR CINEMA〜この映画に乾杯!』を紹介致します。 花の銀座で「バー・エヴィータ (BAR EVITA)を経営なさっている亀島延昌氏のブログです。 タイトル通り映画に登場したお酒が紹介されているのですが、執筆者はプロのバーテンダーさんですから、我々シロートがあーだこーだ言っているのとはランクが違います。 この場では第2回「007-ジェームズ・ボンド マティーニの流儀」を紹介致しますが、ぜひ他の回もご覧下さい。


      『KarmannFishにうってつけの日』を紹介致します。 ”撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ・・・ぜっ” がサブ・タイトル。 かなりマニアックなブログでは?とお感じでしょうが、当『〜おしゃべり箱』と違ってヒネクレたところが無い、素直な楽しい記事が満載です。 「スパイと聞くと高揚し、何を言われても007は大好き」と語るカルマン・フィシュさん。 ぜひ、拙著と合わせてご覧下さい。

      『英語学習お助けサイトを紹介致します。 「映画/ドラマで学ぶ」のカテゴリーでは、基本的なフレーズを基本に戻って解説されています。 かつて辟易した英語の教科書とは全く異なるアプローチ。 ですから取り上げられたセリフを、思わずブツブツと言ってしまいます。 英語のニュアンスが解ってくれば洋画の楽しみも倍加するというもの。 ぜひご覧下さい。 

      ボンド命氏による For James Bond 007 lovers Only 』を紹介致します。 我が国にも、様々なディープなマニアが多くいらっしゃるのでありました。 ぜひ、拙著と合わせてご覧ください。

       

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      007おしゃべり箱 コメント御礼 (15)

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        「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

         

         

        007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

        コメント御礼(14)

         

        by 紅 真吾

         

        カルマン・フィッシュ殿

          拙著『番外編(146)ボンド・ルック in 1965』についてコメントを頂き、ありがとうございます。

          毎度の事ながら、感涙にむせんでおります。

          ブログ管理のデスクでは、当『007おしゃべり箱』がそこそこに閲覧されている様子が窺えますが、コメントを寄せて下さるのはもっぱら  貴殿のみ、といった状況です。

          大海原を1人ヨットで航海している時に天から水と食料が降って来た、と申し上げれば“感涙にむせんで”は決して誇張した表現では無い事がご理解頂けましょう。

         

        *****

         

          当時の007ブームは、ホントにスゴかったみたいです。

          私は小学校に上がる前なので、そんな世相は全く知りませんでしたが、それでも何年かに渡って余韻があった様です。 「007というスゴイ映画が始まる」と云うので、『女王陛下〜』を観に連れてってもらったくらいでしたから。 小学校3年の時でしたね。

          以前から、そんな007ブームに沸いた当時の事をお伝えしたいなァ、と思っておりまして、今回、何とか帝人のボンド・ルックの広告にたどり着く事が出来ました。

          当時の過熱ぶりは、我々の想像を超えるものがあった様です。

          繊維業界の双璧が、「007=ボンド・ファッションを揃えました」として販売展開する程に、当時の日本は爆発的な007=ジェームス・ボンド・ブームに沸いていた、をお伝えしたかったのでありました。

         

          カルマン・フィッシュ殿は、「企画者の“ボンド愛”を感じる」との事。 う〜ん、微妙なカンジがしますねェ。

          今回の帝人の広告や、以前『番外編(76)1965年の007ブーム』で載せた東レの広告からは、「007ブームに乗り遅れるなぁッ、007ブームに乗って売りまくるぞ〜ッ!」といった鼻息の荒い掛け声が聞こえてきそうです。

         

        *****

         

          「007おしゃべり箱」で月の移りを感じる、との事。

          昨年、おカミの主導で始まった、月末の金曜日をどうこうしよう、と云う「プレミアム・フライデー」は丁度今頃ではなかったでしょうか。

          その時は「トンデモナイコトを始めてくれたな〜」と思いました。

          諸兄の間では「プレミアム・〜」に感心が高まってしまって、「〜おしゃべり箱」への関心は雲散霧消してしまうのではないか、と恐怖を感じておりました。 が、「プレミアム〜」はあまり浸透していない様ですね。

          あ〜よかったァ。 そもそもおカミの主導などロクなモノではありませんよね。

          それはともかく、“月末の金曜日は「007おしゃべり箱」の日”。

          これからも貴殿の期待を裏切らない様な記事を、月の終わりには載せていく所存です。

          今後とも変わらぬご贔屓を賜りますようお願い申し上げます。

         

        P.S

          ところで、前述の番外編(76)で日米間の「貿易摩擦」を紹介しました。

          現在に至るまで、家電製品や自動車など日米間では「貿易摩擦」が国家間で問題になっています。

          我が国の新聞や政府見解などでは、「貿易摩擦」とされておりますが、彼らは「トレード・ウォー=貿易戦争」と表現しています。

          ヤツらにとっては、この事態は「摩擦」では無く、「戦争」と云う認識なのです。

          この点を理解していないと、かの大統領がツイッターでブチブチ言う本音が解釈出来ないのでは無いだろうか、と思います。

         

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        007おしゃべり箱 番外編(146) 「ボンド・ルック in 1965」

        0

          「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

           

          007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

           

          番外編[146

           

          ボンド・ルック in 1965

            Bond look in 1965

           

          by 紅 真吾

           

            これまでの記事の中で、”第3作『ゴールドフィンガー』の爆発的なヒットによって、世界中がネコもシャクシものスパイ・ブームとなった”、と度々記してきました。

            その『007/ゴールドフィンガー』の公開は、英国では1964年の9月17日でしたが、我が国では、翌1965年の4月1日です。

            でありますから、この1965年は列島中が007=ジェームス・ボンド・ブームに染まったと言っても過言では無いのでありました。

            それはそうと、読者諸兄は『番外編(76)1965年の007ブーム』(‘14.6.20掲載)をご記憶でありましょうか。

            当時の集団催眠とも思える様な007=ジェームス・ボンド・ブームにあやかって、東レ蠅「007・ルック」、帝人蠅「ボンド・ルック」といった商品展開をしていた事を紹介しました。

            今回はその帝人が売り出していた「ボンド・ルック」の広告の紹介です。

           

            1965年の「MEN’S CLUB」(メンズクラブ)5月号に掲載されていた広告です。

            この表紙です。

           

                フレミング氏による原作のペーパーバックが表紙を飾っていますね。

           

            その表紙を開いた裏に、この広告でした。

           

               スゴイですね。 コネリー=ボンドの写真がが堂々と企業の宣伝写真に使われていま

               す。

           

          アップにしてみたのがコレ。

           

               きっと、コレはポスターとして大々的に宣伝していたのではないか、と思っています。

               現存していたら、かなりの”レア・モノ”ですよね。

           

            先の広告の右下部分を見ると、テイジンが音頭を取って各メーカーの製品を取り纏めていた様子がうかがえます。

           

              中には、東レがスポンサードしたと思われる記事のページがありました。

           

           

               

             この様に、「007スラックス」なるシロモノが売り出されていた事が判ります。

           

            この「MEN’S CLUB」はアイ・ヴィー・ファッションの教科書、といった趣きのファッション誌ですが、中にはアタッシュ・ケースの広告が載っていました。

           

           

               この様に当時は、アタッシュ・ケースは粋な男の小道具、として大いに流行したのでは

               ないか、と推測しています。

           

            次は、掲載されていた「ボンド・ルック」の紹介記事です。 実はコレが今回の本命なんです。

           

           

            左の記事がチョッと読みづらいので拡大します。

           

           

            これを読むと「ボンド・ルック」とは、上から下までコネリー=ボンドのテイストに沿った製品を多数取り揃えて商品展開していた事が解ります。

            おそらく東レの「007・ルック」も同様でしょう。

           

            ファッションにウルサイかたはもちろん、フツーのかたでも、この「上から下までの商品展開」と云うのは、お笑いなのではないでしょうか。

            上記の記事からは、暗に「ファッションを通じて自身のダンディズムを模索せず、安易に上から下までのセット販売に頼るとは、何たる事か」、といった印象がうかがえます。

            お説ごもっとも。

            ところが、私の様な「アイ・ヴィーとかトラディショナルとか言われても、てんでワカラン」といった服装オンチにとっては、こういった「ボンド・ルック」は実にありがたいのです。 

            前記の記事の中の、「ステン・カラー」「テーラード・ショルダー」「チェンジ・ポケット」「衿はワイド・スプレッド」など、ナンの事やら、てんで解りません。

            もう、スワヒリ語と同じです。

            ただ、「サイド・ベンツ」は解ります。 上着の裾の切れ目が後ろにあるか、横(サイド)にあるか、ですよね。

            西部劇で登場する主人公の上着は「サイド・ベンツ」がスタンダード。

            腰に吊ったピースメーカーをスチャっと抜くには、切れ目は後ろでは無く横にあった方がよろし。 そうか、昔は剣でその後は拳銃だ。 そーいった理由で「サイド・ベンツ」が生まれたのか。

            と、ゆー具合に、昔も今も、私が詳しいのは銃器関係のみ、であります。

           

          ***** 

           

            私が就職した年の夏の頃でした。 休日の私があまりにトンチンカンな恰好をしているのを見かねた友人が、デパートの売り場に連れてってくれました。

            彼女にくっついてあちこちを回り、「では、コレにしなさい」「ならば、アレを買いなさい」と、私の好みを斟酌しながら半日かけて、当世風なスラックスやシャツを選んでもらった事があります。 やはり男子が持つべきは、美人の友人ですな。

            その日は、「はいアリガトサン」で終わるハズでした。 ところが、それで終わりにはならなかったんです。 宿題を出されてしまいました。

          「今度ひさしぶりに同窓会があるけど、アナタ、会社帰りの時みたいなビジネス・スーツなんかじゃ無くって、チョッとお洒落なスーツを着ていらっしゃい」 です。

            まあその1日でだいたいのカンジは解りましたが、「それじゃ自分でナンとかなさい」と言われても無理です。 そう、無理なモノは絶対ムリ。 まさしく”インポシブル・ミッション”。

            で、後日改めてデパートに出掛けた私は、売り場の女性に、1番目立つ所に置いてあったマネキン人形が着ているスーツを指して「コレ」、と言ったのでありました。

          「ネクタイはいかがなさいますか?」 そうだ、ネクタイも要るのだ。

          「コレに合うの」

           

            私の様な男は、いつの時代にも居ると思います。

            ファッションとか言う以前に服装に無頓着。 そもそも服飾関係には興味が無い。 よって無関心です。

            ところが、世間は『007/ゴールドフィンガー』を背景にした「007=ジェームス・ボンド・ブーム」です。

            「オレもコネリー=ボンドみたいにイイカッコがしたいッ」

            たとえ普段は服装に無頓着でも、意中の女性と逢う前には誰もがそう思うのではないでしょうか。

            こういった人にとっては、この「ボンド・ルック」「007・ルック」は実にありがたいですよね。 

            改めて冒頭のテイジンの広告をご覧頂きたい。 「J.ボンドのダンディズムをあなたに」 です。

            こりゃ飛び付きますわな。

            たぶん私だったら、4〜5セットくらい買ったでしょうね。

            こうして「007=ジェームス・ボンド・ブーム」がよりいっそうヒート・アップしたのではないか、と推察しています。

           

          *****

           

            過去にも記しましたが、映画の主人公のファッションが名前が付いてブームになった、と云うのは稀有です。

            私の記憶では、他には「サブリナ・パンツ」「ヘップバーン・カット」くらいしか知りません。

            この様に『007/ゴールドフィンガー』の爆発的なヒットによって、1965年は日本中が「右を向いても左を向いても007=ジェームス・ボンド」、となっていた事が解ります。

            それは、今の我々からは想像もつかない様な、まるで熱帯病にかっかったみたいなブームであった様です。

           

          裏表紙のウラがコレでした。

           

            この広告のスーツは、『Vol.31 ショーン・コネリー 考』の末尾に載せたコネリー=ボンドの衣装をイメージしたものではないかな、って思っています。 

           

           

          『007おしゃべり箱』 will return
          (次回掲載予定は『掲載一覧』に載せてます)


           

          月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。
          お忘れなく


           

           

          『掲載一覧〔1st〕Vol.1 Vol.12 & 番外編(1)(48)


          『掲載一覧〔2nd〕Vol.13Vol.25 & 番外編(49)(91)


          『掲載一覧〔3rd〕Vol.26Vol.35 & 番外編(92)(129)

           

          『掲載一覧〔4th〕Vol.36Vol.51 & 番外編(130)(144)

           

          『掲載一覧〔5th〕Vol.52 & 番外編(145)

           

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          ’15年公開の『スペクター』については多くの記事を載せています。
          番外編(90)ブロフェルドはハゲているか
          番外編(104)国際犯罪組織「スペクター」は復活なのか
          番外編 (118)『スペクター』のオーバーハウザーは何者なのか
          など他数の掲載がありますので、ぜひご覧ください。


           
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           少ないですが、ボンドカーの話題もあります。 
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          『KarmannFishにうってつけの日』を紹介致します。 ”撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ・・・ぜっ” がサブ・タイトル。 かなりマニアックなブログでは?とお感じでしょうが、当『〜おしゃべり箱』と違ってヒネクレたところが無い、素直な楽しい記事が満載です。 「スパイと聞くと高揚し、何を言われても007は大好き」と語るカルマン・フィシュさん。 ぜひ、拙著と合わせてご覧下さい。

          『英語学習お助けサイトを紹介致します。 「映画/ドラマで学ぶ」のカテゴリーでは、基本的なフレーズを基本に戻って解説されています。 かつて辟易した英語の教科書とは全く異なるアプローチ。 ですから取り上げられたセリフを、思わずブツブツと言ってしまいます。 英語のニュアンスが解ってくれば洋画の楽しみも倍加するというもの。 ぜひご覧下さい。 

          ボンド命氏による For James Bond 007 lovers Only 』を紹介致します。 我が国にも、様々なディープなマニアが多くいらっしゃるのでありました。 ぜひ、拙著と合わせてご覧ください。

          『ジェームス・ボンドの部屋&007の武器庫』を紹介致します。
           各コーナー共に写真が豊富ですから、読んで、見て、楽しい内容となっています。

           

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          007おしゃべり箱 コメント御礼(14)

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            「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

             

            007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

             

            コメント御礼(14)

             

            by 紅 真吾

             

            カルマン・フィッシュ殿

              拙著にコメント頂き、ありがとうございます。

              カルマン・フィッシュさんからは『番外編(145)ジョン・ル・カレの映画化作品』について、実に楽しいコメントを頂戴しました。 ありがとうございます。

              また、娘のコメントに丁寧な返信を賜り、感謝申し上げます。

              重ねてお礼申し上げます。

             

              えー、今回はどちらかと言うと、マイナーと思われるジョン・ル・カレ氏の映画化作品についての記事でいたから、興味を示す諸兄は少ないだろう、と思っていました。

              ですから、楽しいコメントを寄せて頂き、嬉しかったです。

             

             映画 『裏切りのサーカス』を期待してご覧になったとの事。

              その結果、“消化不良まちがい無しの1本”であったとの事。

              そんな貴殿の独白を拝読して、思わず笑ってしまいました。 ゴメンナサイ。

              失礼は重々に解っているのですが、でも面白かったんだもん。

             

              フツーのかたがいきなり『裏切りのサーカス』を観たら、消化不良になるのは当然ですョ。

              貴殿が感じられた“戸惑い”は、至極当然だと思います。

              貴殿から頂いたコメントの行間からは、「いったい、この映画はナン何だァ〜」といった悲鳴が聞こえてきそうです。

              申し訳けありませんが、思わず笑ってしまいました。

              戸惑い、悶々とする貴殿の姿が目に浮かぶ様で。 重ねてゴメンナサイ。

             

              すべからく、ジョン・ル・カレの原作を映画化すれば、この様なタッチにならざるを得ないと思います。

              「それじゃチョイとマズイだろう」と、視点を変えて作ったのかナと感じるのが『鏡の国の戦争』『テイラー・オブ・パナマ』『ナイロビの蜂』、ですかネ。

              あくまで、在野の1映画ファンの印象ですが。

             

              小説ですが、実を言うと私が読んだのは4冊だけです。

              中3か高1の頃に「寒い国から帰ってきたスパイ」を読みました。 圧倒されましたね。

              当時は文庫本ではコレ1冊しか出ていなかった様に記憶しています。

              その後程なくして「死者にかかってきた電話」、「高貴なる殺人」が発売された様に思います。

              で、しばらくしてから、「鏡の国の戦争」であった様な記憶です。

              (あくまでもアタシの記憶です。 もう40年も前の事ですから)

              とにかく内容が重厚ですから、それ以後はチョット食指が動きませんでした。

              結婚して3LDKのマンションに引っ越した時、本はだいぶ処分しました。

              ル・カレで残っているのは「寒い国から帰ってきたスパイ」だけです。

             

            *****

             

              高2に進んだ時でした。

              『 番外編(102)「雪景色」』で記したガールフレンドと裏門を出て丘を下りる階段を歩いていた時の事です。 彼女が「あなたは何を信じているの?」 と言ったんです。

              課外活動を終えての事ですから、街はとばりが下り始めてポツポツと灯りが灯り始めていました。

              で、アタシは「寒い国から帰ってきたスパイ」のアレック・リーマスのセリフをもじって、「これから帰りに乗る各駅停車にそのままずっと乗ると、○○に行けるって事を信じてる。 その電車の運転手はサンタクロースじゃ無いって事も信じてるな」と、言いました。

              その時の彼女が困惑した表情を、今でも憶えています。

              彼女の事は「素敵なひとだな」と想っていました。 彼女はアタシの事を、「面白いヒト」と思ってくれていたのでしょう。 そんな、“おつきあい”が始まった頃の事です。

              思春期の男女が、それこそ“おままごと”から始めた様なモンですよね。

              これから、お互いにより解かり合おうとしていた矢先だったにもかかわらず、そんな、はぐらかす様な事を言ってしましました。

              いえ、チャランポランに答えたのではありません。

              高校生ともなれば、否応なしに大人の入り口に立たされています。

              父母の下ですが、現実の「社会」に向き合わされているのでありました。

              これからは、眼下に広がる街に、独りで歩き出さなければならないのです。

              私達がかよっていたのはミッション系の学校でしたが、だからと言って、「神」を信じているワケではありません。

              ヘルマン・ヘッセは著書「車輪の下」の中で、社会に押しつぶされた主人公を書いていました。

              そんなゴトゴトと回る車輪の音が聞こえてくる様な中で、「神」だの何だのを信じるも信じないもありません。

              当時アタシの頭の中では、フレデリック・フランソワ・ショパンの「練習曲集作品10第12番」=通称「革命」が鳴り響いておりました。

              決して彼女をちゃかしたワケでは無く、アのリーマスのセリフは、見事にアタシの心情を表していたのでありました。

             

            *****

             

              アレ、お話しが脱線してしまいました。

              とにかくゥ、アタシが「寒い国から帰ってきたスパイ」を読んだのは、かような記憶から、少なくとも高校1年以前であったのは確かです。

             

              とにかく、“映画化すれば消化不良の作品となるのは免れないだろう”と思うジョン・ル・カレ氏の小説が、ここまで映画化され、いや、映画化され続けている、と云う点がオドロキなのであります。

              そんな視点に立って綴ったのが今回の『番外編(145)ジョン・ル・カレの映画化作品』でありました。

              007ファンであれば、数々の亜流作品が視野に入ましょう。 ジョン・ル・カレの映画化作品も、当然アンテナに引っ掛かってくる事でありましょう。

              で、レンタルして観てはみたが、“消化不良”。 そんな諸兄に向けてのガイド・ブックを試みてみました。

              いかがでしたでしょうか。

              ま、貴殿は「ル・カレ・アレルギー」のご様子でありますが、仮にそんな拒否反応が起きていなければ、コネリー主演の『ロシアハウス』、ブロスナン主演の『テイラー・オブ・パナマ』などは、「観てみようかナ」と感じられる内容でしたでしょうか。

             

              現在、貴殿は充電中との事。

              新たなる飛翔をお祈り申し上げます。

             

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            007おしゃべり箱 掲載一覧[5]

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              「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

               

               

              007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                007おしゃべり箱 掲載一覧

              〔5th〕

               
              CONTENTS 5th

                                                  by 紅 真吾
               
               『007おしゃべり箱』 ’12年秋から始まり、続々掲載中です。
                このページとは別に『掲載一覧〔1st〕『掲載一覧〔2nd〕
               『掲載一覧〔3rd〕『掲載一覧〔4th〕 があります。 


              ’13.02.08  特別編 シリーズ全作品紹介一覧 (前編)
                           ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャームーア、編

              ’13.02.15  特別編 シリーズ全作品紹介一覧 (後編)
                           ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグ、編


              ’16.02.26   特別編 007シリーズ原作リスト
              .
              ********************************************************************

               

              ’17.12.29 Vol. 52 原作紹介/薔薇と拳銃

                       序文および『薔薇と拳銃/前編』      『薔薇と拳銃/後編』

                       『読後焼却すべし/前編』       『読後焼却すべし/後編』 

                       『危険/前編』                      『危険/後編』

                       『珍魚ヒルデブランド/前編』   『珍魚ヒルデブランド/後編』 

                       『ナッソーの夜』および礼文

               

               

              ’18.01.07  コメント御礼(13) カルマン・フィシュ さんより 

                     (Vol.52「原作紹介/薔薇と拳銃」について)

               

              .

              ’18.02.11 コメント御礼(14) カルマン・フィシュ さんより 

                     番外編(145)「ジョン・ル・カレの映画化作品品」について)

              .
              .

              ’18.03.02 コメント御礼(15) カルマン・フィシュ さんより 

                     番外編(146)「ボンド・ルック」について)

               

              ’18.03.30   番外編(147) アのボトルは何だ?!〜スカイフォール編

                       ー 亀島延昌氏とのコラボ企画 ー
              .

              ’18.04.07 コメント御礼(16) カルマン・フィシュ さんより 

                     番外編(147)「アのボトルは何だ?!」について)

              .

              ’18.04.27 Vol. 53 ビキニ PART 3 

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              発表日であるにもかかわらず、上記・最新タイトルが当該ページにリンクされていない場合が、ままあります。
              また、月末の金曜日であるにもかかわらず、最新タイトルが表示されていない事も起こり得ると思います。

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              初回から2013年10月18日までの掲載については

               

              『掲載一覧〔1st〕 ←をクリック
                  Vol.1 Vol.12 & 番外編(1)(48)


              2013年10月25日〜’14年11月07日までの掲載については

               

              『掲載一覧〔2nd〕 ←をクリック 

              Vol.13 Vol.25 & 番外編(49)(91)

               

              2014年11月28日〜’15年12月04日までの掲載については

               

              『掲載一覧〔3rd〕 ←をクリック 

              Vol.26 Vol.35 & 番外編(92)

               

              2015年12月25日〜’17年12月15日までの掲載については


              『掲載一覧〔4th〕 ←をクリック
                  Vol.36Vol.51 & 番外編(130)(144)

               


              があります。ぜひ参照下さい



              月末の金曜日『007おしゃべり箱をお忘れなく
              次回掲載もご期待下さい。

               


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              007おしゃべり箱 番外編(145) 「ジョン・ル・カレの映画化作品」

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                「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                 

                007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                 

                番外編[145

                 

                ジョン・ル・カレの映画化作品 

                Introduce fijms which based novel by John Lé Carre

                 

                by 紅 真吾

                 

                  英国の小説家であるジョン・ル・カレ氏の映画化作品については、Vol.33−B『被・触発作品の紹介』の中で触れておりますので、ご記憶ある諸兄もいらっしゃるかと拝察します。

                  ジョン・ル・カレ氏は、押しも押されぬスパイ小説の大御所とされておりまして、現在まで23作の長編を発表しています。

                  で、その中で映画化されたのが9作あります。

                『寒い国から帰ったスパイ』(The Spy Who Came in from the Cold) 

                『鏡の国の戦争』(The Looking Glass War

                『リトル・ドラマー・ガール』(The Little Drummer Girl

                『ロシア・ハウス』(The Russia House

                『テイラー・オブ・パナマ』(The Tailor of Panama

                『ナイロビの蜂』(The Constant Gardener

                『裏切りのサーカス』(Tinker,Tailor, Soldier, Spy

                『誰よりも狙われた男』(A Most Wanted man

                『われらが背きし者』(Our Kind of Traitor     

                  以上の9本です。

                  今回はこれら9本の映画化作品を紹介します。

                 

                  その前に少しですが、ジョン・ル・カレ氏について紹介致しましょう。

                  氏の生年は1931年です。 英国南部のドーセットシャー州で生まれました。

                  父親の意向もあって、スイスの高校に進みます。 そして、そのままベルン大学でドイツ文学を専攻しています。

                  ドイツ語に堪能であった事から、在学中に在ウィーンの英国情報部に招かれて情報部の仕事をした事があるようです。

                  その後は英国に戻り、オクスフォードで法律を専攻しました。 卒業後は外務省に入省です。

                  1961年から当時の西ドイツの首都であるボンの英国大使館で勤務してます。

                  1963年からは同じく西ドイツのハンブルグで領事を務めています。

                  そんな外国勤務の傍らで小説を書き始めました。

                  そして1963年に発表した3作目の小説「寒い国から帰ってきたスパイ」がベストセラーになって、1965年から本格的に作家活動に入っています。

                 

                  作品はどれもシリアスです。 ジェームス・ボンドの様な主人公が活躍する冒険小説とは対極に位置しています。

                  情報機関が繰り広げる謀略の中で歯車とされ消耗させられていく人間の悲劇、といった内容が、重厚なタッチで描かれています。

                  小説はどれもベストセラーの仲間入りをしていますが、だからと言って映画化するには非常に難を感じます。

                「小説はそれなりに面白いがこれを映画化して面白い作品になるか、は、かなり疑問」、と云ったストーリーばかりなのです。

                  しかし、そんなシリアスなスパイ小説が9本も映画化されているのです。

                  “謀略渦巻く情報戦”が主な舞台ですから、どの作品もストーリーは通り一遍ではありません。

                 

                *****

                 

                 『寒い国から帰ったスパイ』

                 『The Spy Who Came in from the Cold』 

                 ’65年 112分 (原作の発表は’63年)

                 (原作小説のタイトルは「寒い国から帰ってきた

                 スパイ」)

                 リチャード・バートン、クレア・ブルーム、オス

                 カー・ウェルナー、ペーター・ファン・アイク、他

                 監督:マーティン・リット

                 

                 (コノ画像のみ、パンフレットの表紙です)

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  ベルリンで任務に失敗したリーマスはロンドンに呼び戻され、ほど無くして情報部を解雇された。

                  なんとか図書館での仕事にありついたが、自堕落な生活を送る様になり、食料品店の店長を殴りつけて刑務所行きとなった。

                  出所したリーマスに、生活支援を行う男が近づいてくる。

                  リーマスには、その男は東側の人間だと判っていた。

                  リーマスは情報提供を条件にして、男と共にイギリスから出国します。

                  中盤まではこんな展開です。

                  小説と共に映画も名作と呼ばれています。 私もその様に感じました。

                  ベース(原作小説)も秀逸ですが、やはり、リチャード・バートン氏を主演に迎える事が出来たのが、名作と呼ばれるに足る作品に成り得たのではないか、と感じます。

                  が、1回観ただけでは消化不良かもしれません。

                ☆★★★

                 

                 

                 『鏡の国の戦争』

                 『The Looking Glass War』

                 ’68年 103分 (原作の発表は’65年)

                 クリストファー・ジョーンズ、ピア・テゲルマルク、 アンソニー・ホプキンス、ラルフ・リチャードソン、他

                 監督:フランク・ピアソン

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  イギリスの軍情報部は、東ドイツで新型弾道ミサイルの配備が進んでいるらしいとの情報をキャッチした。 情報部は、妊娠した恋人に逢う為に密入国してきたポーランド人のライザーをスパイに仕立て上げ、東ドイツの国境を越えさせた。

                  国境警備兵を殺害したライザーは目的地のカルクシュタットを目指すが、途中で知り合ったトラックの運転手にスパイである事を見破られ、彼を刺殺してしまう。

                  奪ったトラックでカルクシュタットへ向かう途中、ライザーは1人の娘と出会う

                  中盤まではこんな感じです。

                  映画は小説ほどエスピオナージュの世界に踏み込んだ内容では無く、出来の悪い青春映画の様になってしまっています。

                  ル・カレ・タッチからは少々外れてしまった、と言えましょうか。

                ☆☆☆☆

                 

                 

                 『リトル・ドラマー・ガール』

                 『The Little Drummer Girl』

                 ’84年 130分 (原作の発表は’84年)

                 ダイアン・キートン、ヨルゴ・ヴォヤキス、クラウス・キンスキー、他

                 監督:ジョージ・ロイ・ヒル

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  ヨーロッパ各地で、ユダヤ人を狙った爆弾テロが頻発した。

                  パレスチナ・ゲリラのリーダーは巧緻にたけた用心深い男で、正体も居場所も掴めていない。

                  そんな強敵を倒す為、イスラエル軍情報部は熱烈なシオニスト(ユダヤ人やイスラエル国家の方針に賛同する人達)である英国人女優=チャーリーをスカウトする。

                  ゲリラのリーダーにはボンクラな弟が居た。 情報部は弟を拉致し、弟がチャーリーを愛しているとしった手紙を偽造すると、弟を殺害してしまいます。

                  弟の死を知ったリーダーは、その恋人のチャーリーを呼び寄せる・・・。

                  といった展開でした。

                  “偽りを真実にすり替えて、謀略の世界に身を投じる女優”といった主人公を、ダイアン・キートンさんが好演してました。

                ☆★★★

                 

                 

                 『ロシア・ハウス』

                 『The Russia House』

                 ’90年 123分 (原作の発表は’89年)

                 ショーン・コネリー、ミッシェル・ファイファー、ロイ・シャイダー、クラウス・マリア・ブレンダウアー、他

                 監督:フレッド・スケビシ

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  ペレストロイカ(’85年にソ連の共産党書記長に就任したミハイル・ゴルバチョフ氏が、硬直した政治体制を立て直す目的で提唱した、再構築を意味する政治活動)が進むモスクワで、イギリス・オーディオ・フェアが開催されていた。 そこで1人のセールスマンがロシア女性=カーチャから3冊のノートを渡され、出版社社長のバーリーへ渡してくれと頼まれた。 ノートにはソ連の核兵器システムの欠陥が詳細に記されてあった。

                  ロンドンへ戻った男はバーリーを探すが、行方が分からなかったのでノートを英国情報部へ持ち込んだ。

                  情報部はポルトガルに居たバーリーを探し出し、事の真偽を尋問する。

                  バーリーはかつてソ連の作家村で出会ったダンテと名乗る男を思い出していた。

                  情報部によって状況の確認を強要されたバーリーはモスクワへ行き、カーチャと接触する。

                  と、こんな滑り出しです。

                  観終わった後、消化不良にはならないと思います。 たぶんですけど。

                  ル・カレ映画としては、バランス良く仕上がっていると思います。

                ☆☆★★

                 

                 

                 『テイラー・オブ・パナマ』

                 『The Tailor of Panama』

                 ’01年 109分 (原作の発表は’97年)

                 (原作小説のタイトルは「パナマの仕立屋」)

                 ピアース・ブロスナン、ジェフリー・ラッシュ、ジェイミー・リー・カーチス、他

                 監督:ジョン・プアマン

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  英国情報部員のアンディは女とギャンブルがたたって、中米のパナマへ左遷されてきた。

                  アンディの任務は、合衆国からパナマ運河の所有権を返還された後の政情を探る事だった。

                  早速アンディは政府要人御用達のスーツの仕立て屋(テイラー)のハリーに目を付ける。 そしてハリーの身辺を調べ上げ、弱みを握ると、要人の会話を探るよう強要する。

                  と、こんな滑り出しです。

                  左遷された地で一儲けたくらむアンディと、ある事ない事話をでっち上げて金をせびるハリーによって、お話しがどんどんエスカレートしていく、といった展開です。

                  ブロスナン氏の、絵に描いた様なヒール役が印象に残ります。

                ☆☆☆☆

                 

                 

                 『ナイロビの蜂』

                 『The Constant Gardener』

                 ’05年 128分 (原作の発表は’01年)

                 レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ダニー・ヒューストン、他

                 監督:フェルナンド・メイレス

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  ケニヤのナイロビに駐在している、ガーデニングが趣味の物静かな外交官=ジャスティンの妻は、スラムの医療施設を改善するNGOに取り組んでいた。

                  ある日突然、その妻が湖の畔で殺害される。

                  真相を追うジャスティンの前に、大手製薬会社の陰謀が浮かび上がってくる、といった内容です。

                  チラシの謳い文句は「地の果てで、やっと君に帰る」、「きっかけは妻の死、たどり着いたのは妻の愛」 です。 とにかくそんな映画です。

                ☆☆☆☆

                 

                 

                 『裏切のサーカス』

                 『Tinker,Tailor, Soldier, Spy』

                 ’11年 128分 (原作の発表は’74年)

                 (原作小説のタイトルは「ティンカー・テイラー・ソ ルジャー・スパイ」)

                 ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ ハーディ、マーク・ストロング、他

                 監督:トーマス・アルフレッドソン

                 ※英国情報部は一昔前までケンブリッジ・サーカ スにありました。 だもんで、「サーカス」と呼ばれ たりします。 米国のCIAがバージニア州のラングレーにある事から「ラングレー」と呼ばれるのと同じですね。

                我が国の場合では、「桜田門」=「警視庁」、といったトコロでしょうか。

                 

                 

                   英国情報部の長官であるコントロールは、作戦の失敗などから内部にソ連の二重スパイ「もぐら」が潜んでいる事を確信した。 が、コントロールは続く作戦の失敗の為に、彼の右腕のジョージ・スマイリーと共に引退を余儀なくされた。 そしてコントロールは死去してしまう。

                  その後、ある事件をきっかけに、スマイリーは外務省から「もぐら」のあぶり出しを要請される。 「もぐら」と目されているのは情報部の幹部の4人。

                  それぞれコントロールによって「ティンカー(鋳掛屋)」、「テイラー(仕立て屋)」、「ソルジャー(兵士)」、「プアマン(貧乏人)」と名付けられていた。

                  また、スマイリーも「ベガマン(乞食)」として疑われていた。

                  といった滑り出し。 これでもかなり端折ってますけど。

                  「展開、伏線、結末−観賞は頭脳戦になる」 と、DVDのパッケージにあります。

                  謳い文句通り、消化不良まちがい無しの1本です。

                  が、この作品の英国での評判は、かなり高かった様です。

                ★★★★

                 

                 

                 『誰よりも狙われた男』

                 『A Most Wanted man』

                 ’14年 122分

                 (原作の発表は’08年)

                 フィリップ・シーモア・ホフマン、レイチェル・マクアダムス、ウィレム・デフォー、他

                 監督:アルトン・コルベイン

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  ドイツの港湾都市ハンブルグでテロ対策チームを率いるバッハマンは、密入国した1人の青年に目を付けた。 彼はイスラム過激派として国際指名手配されていたのだ。

                  青年は人権擁護団体の女性弁護士と知り合い、ある銀行家と接触した。

                  彼の目的は、その銀行に父親が設けた秘密口座にある様だ。

                  バッハマンはあえて彼を泳がせて、テロリストに資金提供を行う更なる大物にターゲットを向ける。

                  とまあ、こんな展開です。

                  チラシの裏には、「疑惑、利用、そして真実を欺く」 と、ありました。

                  ル・カレ・ワールドに生きる男を、フィリップ・シーモア・ホフマン氏が好演してました。

                ☆☆☆★

                 

                 

                 『われらが背きし者』

                 『Our Kind of Traitor』

                 ’16年 107分

                 (原作の発表は’10年)

                 ユアン・マクレガー、ステラン・スカルズガルド、ダミアン・ルイス、ナオミ・ハリス、マーク・ゲイティス、他

                 監督:スザンナ・ホワイト

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                  モロッコで休暇中の英国人大学教授ペリーとその妻ゲイルは、偶然知り合ったロシア・マフィアの男から、組織のマネー・ロンダリングの情報が入ったUSBメモリーを英国情報部に渡して欲しい、と懇願される。

                  突然の依頼に戸惑う2人だったが、男の家族の命が狙われていると知り、仕方なく引き受ける事に。

                  だがその日を境に2人は世界を股に掛ける危険な亡命劇に巻き込まれてゆくのだった・・・。

                  以上はチラシ裏面、Wikipedia、MovieWalkerで紹介されていた文です。 (みんな同じでした)

                  ル・カレ・ワールドをベースにした娯楽作品として、良くまとめられた1本です。

                ☆☆☆★

                 

                *****

                 

                  紹介文の後ろに付けた星印は、「良かった」とか「面白かった」とかの度合いを示すものではありません。 そんなのは主観的なものですから。

                  この星印は観終わった後の「消化不良度」を表しています。 とは言っても、それも私の主観ですけど。

                  前述した通り、ル・カレ・ワールドとは謀略が渦巻く世界です。

                  小説はそんな世界をじっくりと書き込んでいるわけですが、その内容をそのまま2時間程度の映画にまとめるなど、到底無理。

                  すなわち、どこまで端折ってル・カレ・タッチを残すか、が映画化に際してのポイントとなりましょう。

                  脚本、監督の腕の見せ所と言えます。

                  とは言っても元がモトだけに、人によっては「いったい何がどうなって、だからどうしたんだ?」と感じる諸兄も少なく無いでしょう。

                  要するに「消化不良」。

                  紹介文の後ろに記した星印は、そんな「消化不良度」を示しております。

                  007シリーズとは全く異なり、エスピオナージュの世界をシリアスに描いたジョン・ル・カレ氏の映画化作品は、ぜひおススメです。

                  が、観賞の際は、星印が多く付いている作品ほど、予めMovieWalkerで大まかなストーリーを把握されておく事をおススメします。 (それでも消化不良になると思いますけど)

                 

                  私のお勧めは、もちろん星印4つの『裏切りのサーカス』

                  まさにル・カレ・タッチ全開と言える作品です。

                  で、ありますから、ル・カレ氏の作風を良くご存知のかたにお勧め出来るわけでありまして、一般のかたがいきなりこれを観たら「ワケわからん」が正直な感想となろうかと思います。

                  その点『誰よりも狙われた男』は、ル・カレ入門としてはおススメです。 後味は悪いですが、ル・カレ・タッチが良く表れていました。 そもそもジョン・ル・カレ氏が描くのは謀略の渦巻く世界でして、単純なハッピーエンドはありません。

                  それにしても昨今の映画で、これほどスパスパとタバコを吸うシーンが多くあるのは稀有であると思います。 禁煙中の諸兄はご覧にならない方がよろしいかと。

                  また、『ロシア・ハウス』は悲劇的な結末ではありませんで、この点は入門編としておススメです。

                  とにかく、こーなってくるとノートの真贋はどーでもイイんです。 コノ内容が明るみに出てしまうと両者が困る。

                  そういった、ドつぼにはまり込んでしまったバーリーとカーチャの戦い、といった内容でしょうか。

                 「何がどうなったのかよく解らないが、とにかくそーいった映画か」と感じて(誤魔化されて)頂けるのではないかと思います。

                  また、『われらが背きし者』も無難に楽しめる作品だと思います。 ル・カレ・ワールドを期待しなければ、ですけど。

                  星が無印の『テイラー・オブ・パナマ』はスンナリ観れます。 ストーリーは紹介文で記した通りです。 ジョン・ル・カレ氏の原作と意識せずに十分楽しめる作品です。

                  が、同じ無印でも『ナイロビの蜂』は、あまりおススメ出来ません。

                  内容が重い上に、後味も悪いです。

                  ガーデニングが趣味の普通の男が、妻が殺害された事で妻が辿った道を自ら辿ってゆく夫婦愛、といったテイストでまとめられていました。 この点、ル・カレ・タッチが抑えられた作品と言えましょう。

                  妻役のレイチェル・ワイズさんは妊娠中との設定で、まあるいお腹のチラ・ショットがありました。 また、現M役のレイフ・ファインズ氏が若い二枚目役で出演です。 興味のあるかたはどうぞ。

                  同じ無印の『鏡の国の戦争』は全くおススメできません。

                  ル・カレ氏の映画化作品としては、あまりに中途半端な出来だと思います。

                  が、その反面、「国家間の謀略に巻き込まれた若者の青春像を描いた」といったタッチを感じます。

                  そんな視点に立てば、この作品はそれなりに評価出来るかもしれません。

                  全編に流れる物悲しいテーマ音楽(トランペットの音色)は、特に記憶に残ります。

                  『寒い国から帰ったスパイ』『リトル・ドラマー・ガール』は、DVD、ブルーレイ、ともに発売されておりません。 読者諸兄が観賞出来るチャンスは低いと思われます。

                  特に『寒い国から帰ったスパイ』は、今やスパイ映画の名作とされております。

                  ま、名作かどうかは別としても、ショットの1つ1つが丁寧に撮られていると感じます。 また、リチャード・バートン氏の演技も相まって、なかなかの秀作であると思います。 ご覧になれるチャンスが低いのが、残念でなりません。

                 

                  読者諸兄よ、ぜひジョン・ル・カレ氏の映画化作品もご覧になってみて下さい。

                 

                 

                追記

                  全くおススメできない、と記した『鏡の国の戦争』ですが、今回の原稿を脱稿した際、ル・カレ作品の余韻を味わうべく1本選んで観てしまったのは、この作品でした。

                 

                追記 2

                  ル・カレ氏が世に出た作品とされるのが3作目の小説「寒い国から帰ってきたスパイ」(The Spy Who Came in from the Coldですが、実は1作目「死者にかかってきた電話」(Call from Dead)、2作目「高貴なる殺人」(A Murder of Quaity)から続くお話しなんです。

                  「寒い国から〜」をお読みになった諸兄におかれましては、ぜひ、「死者に〜」や「高貴なる〜」もお読み下さる事をおススメ致します。 さすれば、ル・カレ・ワールドをドップリとお楽しみ頂けるでありましょう。

                 

                 

                『007おしゃべり箱』 will return

                 

                月末の金曜日は『007おしゃべり箱の日です。

                お忘れなく

                 

                 

                『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕

                『掲載一覧〔4th〕 『掲載一覧〔5th〕   

                があります。ぜひご覧ください。

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                 ボンドガールについても数々の掲載があります。 先ずはボンドガール人気癸韻ダニエラ・ビアンキさんにスルドク切り込んだ、
                番外編(47)「ボンドガール/マドンナに等しかったと思うひと
                またジーン・セイモアさんについての
                番外編(56)「ボンドガール/清純なイメージだったと思うひと
                若林映子さんについての
                番外編(80)「ボンドガール/無念を思うひと」をどうぞ。
                & ちょっとエッチな話題として
                Vol.47 『ビキニ 2』  など何本かの掲載があります。
                007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007007

                 

                007おしゃべり箱 コメント御礼(13)

                0

                  「007おしゃべり箱」は映画00シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                   

                  007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                   

                  コメント御礼(13)

                   

                  by 紅 真吾

                   

                  カルマン・フィッシュ殿

                    拙著にコメント頂き、ありがとうございます。 

                  カルマン・フィッシュさんからは、『原作紹介/薔薇と拳銃』についてコメントを頂戴しました。それも、短編の1編ごとにです。

                  ありがとうございます。

                   

                    実は、今回の短編集はあまりにも気乗りしませんで、2週間ほど手つかずでした。

                    これはイカン、と気を取り直しての心機一転、最も気乗りしない作品から取り掛かりました。

                    テキの最強部隊を最初に撃破してしまえば、その後の戦闘は容易になるだろう、といった目論見です。

                    で、最初に選んだのは「ナッソーの夜」。 このお話しはある1組の若夫婦の破局を綴ったものでして、ジェームス・ボンドのお話しではありません。

                    拙著ではかなりのダイジェスト版としましたが、かえってそれが、提督の語る“慰謝の量の法則”の部分を際立たせた様に思います。

                    既婚者としては、チョッと身に応える部分でありました。

                    ラストで提督が言った「今夜は2人とも楽しそうだったと思うよ」のセリフの前後は、勝手に文章を作って加えちゃいました。

                    この箇所は、もうちょっとインパクトが欲しいなぁ、と思ったので。

                   

                    2番目にとりかかったのは、「読後焼却すべし」です。

                    1番まともに感じる1編をやっつけて勢いを付けよう、です。

                    ストーリーの紹介と言いつつも、Мが苦悩する様は省略してはイカン、と思いました。

                    ボンドもМの前では威勢のイイ事を言ってましたが、やはり割り切れない任務だと感じています。 このアタリを省略する事なく盛り込みましたので、ダイジェスト版とはいえお話しに厚みを感じて頂けたのでは、と思っています。

                   

                    3番目に選んだのは、“乗り気のしない”ワースト2の「薔薇と拳銃」です。

                    冒頭、ボンドが(と言うよりフレミング氏が)当時のパリの印象を、あれこれと綴っております。 観光紹介的な内容でも無く、ストーリーとは関係無い箇所でしたので、まるまる省略しました。

                    とは言っても、こンなトコロも“フレミング・カラー”の1つですので、原作小説をお読みになる際は、気にしてみて下さい。

                    ボンドが敵の秘密基地を発見した後は、意識的にテンポを上げました。

                    だもんで、ラストでメアリー嬢が登場するシーンがヤマ場となって際立ったのではないか、と思っています。

                   

                    4番目に選んだのが「危険」。

                    実は原作では、クリスタトスの「こういう話しはたいへん危険が多くてね」のセリフから始まるンです。 拙著ではダイジェスト版である事を踏まえて、お話しの流れ通りに段落を組み替えちゃいました。 

                    また、ボンドがタクシーでリスル嬢を送っていった次の段落では、ボンドがローマからベニスに移動する列車の事や、ベニスの街を散策する様子などが約2ページに渡って綴られておりましたが、まるまる省略しました。 お話しのテンポがダレてしまう様に感じたので。

                    原作をお読みになる際は、この点ご留意くださいませ。

                   

                    最後に臨んだのが、「どーでもイイだろ、こんな話し」と思っていた「珍魚ヒルデブランド」です。

                    どうといったお話しでは無いのでテキトーに済ませてしまおう、と思っていました。

                    しかし、費やした文字数は5編のなかで1番多くなってしまいました。

                    やはりここは、ミルトン・クレストがなんて嫌らしい奴か、をその挙動言動を通して読者に伝えなくては、お話しが盛り上がりません。

                    メンドクサイなーと思いつつ書き込みましたので、当然のごとく長くなってしまったのでありました。

                    そう、ホントにクレストってイヤなヤツなんです。

                    この点、カルマン・フィッシュさんより、「ボンドの癇癪玉の破裂より、自分の血圧の上昇の方が気になった」と、非常に嬉しい感想を寄せて頂きました。

                    あー、ガンバッて良かったァ。

                    それにしてもこのお話しのラストは、チョッと歯切れが悪かったです。

                    翻訳の井上一夫氏も手を焼いた様子が感じられます。

                    だもんで拙著では、お話しの流れとフレミング氏の意向を汲んでまるめ直しちゃいました。

                    原作をお読みになる際はご留意ください。

                   

                    とにかく、この『原作紹介/〜』は重労働です。 毎回書き上げるごとに、「もーイヤ。 ヤめたい・・・」と思ってしまいます。

                    そんな中、カルマン・フィッシュさんから、「メンドクサイなー」と思いながら書き込んだ箇所を楽しんで頂けた様子をコメント頂くと、欣喜雀躍としてしまいます。

                    ありがとうございます。

                   

                    ところで、「ナッソーの夜」でローダがカナダの億万長者と出会ったホテルの名前を憶えていらっやいますか。

                    そう、ジャマイカに移ったバーフォード総督夫人が受付嬢の紹介をしてくれた、ブルー・ヒルズ・ホテルです。

                    でもって別のお話しの中で、ブルー・ハーバー・ホテルってのが出てきます。 それは、「読後焼却すべし」の冒頭部分。

                    ジャマイカで荘園を構えるハヴロック大佐が、新聞を置いて語るセリフの中です。 「〜化け物屋敷みたいなブルー・ハーバー・ホテルも、ひょっこり誰かがやって来て買っちまったそうだし、〜」でした。

                    もちろん“ヒルズ”と“ハーバー”と違いますから、「だから何だ」と言われると窮してしまいます。 が、この様なチョッとトリビア風の箇所も見逃さずに汲み上げねば、と意識しながら熟読して書いてますので、ホント疲れるのですわ。

                   

                    次回の『原作紹介/サンダーボール作戦』は、5月末の発表を予定しています。 ご期待下さい。

                    カルマン・フィッシュ殿のご健勝とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

                    加えて、今後とも拙著『007おしゃべり箱』に変わらぬご贔屓を賜ります様、お願い申し上げます。

                   

                     序文および『薔薇と拳銃/前編』         『薔薇と拳銃/後編』

                     『読後焼却すべし/前編』          『読後焼却すべし/後編』 

                     『危険/前編』                         『危険/後編』

                     『珍魚ヒルデブランド/前編』      『珍魚ヒルデブランド/後編』 

                     『ナッソーの夜』および礼文

                      【 解説編 】   

                   

                   

                   

                  『007おしゃべり箱』 will return

                   

                   

                  『掲載一覧〔1st〕 『掲載一覧〔2nd〕 『掲載一覧〔3rd〕 『掲載一覧〔4th〕

                  があります。ぜひご覧ください。

                   

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                  007おしゃべり箱 Vol.52A−1 『原作小説紹介/薔薇と拳銃〜「薔薇と拳銃」ストーリー編/前編』

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                    「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                     

                     

                    007おしゃべり箱 Talking BOX of 007

                     

                    Vol.52A

                     

                    『原作紹介/薔薇と拳銃』

                     

                    Ian Fleming’s FOR YOUR EYES ONLY

                     

                    by 紅 真吾

                     

                     原作の短編小説である『薔と拳銃』(1960年)の紹介です。

                     収録作品は

                    『薔薇と拳銃』 From a View To a Kill

                    『読後焼却すべし』 For Your Eyes Only

                    『危険』 Risico

                    『珍魚ヒルデブランド』 The Hildebrand Rarity

                    『ナッソーの夜』 Quantum of Solace

                     の5作です。

                     特別編(3)『原作リスト』で記した通り、「読んでいない人も、読んだ気になれる」、「読んだのははるか昔で内容を忘れてしまった人も、記憶が甦る」、を目指して、あらすじを詳しく踏み込んでいきます。

                     今回は、

                       序文および『薔薇と拳銃/前編』         『薔薇と拳銃/後編』

                       『読後焼却すべし/前編』          『読後焼却すべし/後編』 

                       『危険/前編』                         『危険/後編』

                       『珍魚ヒルデブランド/前編』      『珍魚ヒルデブランド/後編』 

                       『ナッソーの夜』および礼文

                        【 解説編 】    

                     といった構成でお届け致します。

                     

                    *****

                     

                    「薔薇と拳銃/前編」

                     

                    From a View to a Kill First Part

                     

                      5月の朝の7時過ぎ、ベルサイユとサン・ジェルマンを結ぶD98道路を、英国通信隊の伝書吏のオートバイが走っていた。

                      オリーブ色のBSAM20で、正規のイギリス陸軍のオートバイとそっくりだったが、燃料タンクの上にルーガー拳銃がクリップで取り付けられていた。

                      半マイルばかり先にはこの伝書吏とそっくり同じ姿の、もう1人のオートバイ伝書吏が走っていた。 前を走る伝書吏は年も若く小柄で、のんびりとオートバイに跨って時速40マイルぐらいで朝の空気を楽しんでいた。

                      2台の間隔が100ヤード程に縮まると、後ろの伝書吏は速度を落とした。 そして右の手袋を口に咥えて外すと、タンクの上の拳銃を手にした。

                      その頃には前の伝書吏も、バックミラーに写った後ろのオートバイに気が付いていた。 朝のこんな時間に他の伝書吏が走っているのにびっくりする。 しかも、自分と同じ英国通信隊の制服だ。

                      いったい誰だろう?

                      アルバートか? シュミットか? いや、あのがっしりした体格はウォーリーだろう。

                      右手の親指を上げて合図を送ると、速度を30に落として追いついて来るのを待った。

                      後ろの男は、さらに速度を落とした。

                      風によるゆがみが無くなった男の顔は、ごつくて凄みのあるスラヴ系らしい顔立ちになった。

                      2台の距離が20ヤード程に縮まった時、後ろの伝書吏は両手をハンドルから離してルーガーを慎重に構えると、1発撃った。

                      若い男の両手がハンドルから離れて後ろにのけぞる。 オートバイは道路を斜めに横切って、崖下の雑草の茂みに突っ込んでいった。

                      殺し屋は小さくUターンすると、道端にオートバイを停めた。 スタンドを立てると茂みの中に分け入っていく。

                      死んだ男の傍に跪くと、黒革の伝書カバンを死体から引きはがした。 次に、上着を開いて財布を抜き取る。 腕時計もむしり取った。

                      殺し屋は立ち上がると、伝書カバンを肩に掛けた。 財布と腕時計をポケットに突っ込みながら、じっと耳をすました。

                      森の音とオートバイのエンジンが冷えていくカタカタいう音だけ。

                      男はゆっくりと歩き回って、オートバイが突っ込んだ跡を隠して回った。

                      悪くない。 警察犬でも使わなければ見つかるまい。 10マイルの道を調べるには、何日もかかるだろう。 それだけの時間があれば十分だ。

                      男はオートバイに跨ると、タイヤの跡を残さない様に、ゆっくりと走り出した。

                     

                      ボンドはパリに来た時は、いつも北駅のステーションホテルに泊まる事にしていた。

                      ボンドは駅のホテルが好きだったし、ここは見栄を張らない地味な佇まいが気に入っていたのだった。

                      夕食はヴェフールとかルーカス・カントンとか、コション・ドールといった大きなレストランへ行くのが常だった。 こういった店はミシュランのガイドブックに載っている様な店と違って、米ドルをあてにしていない様に感じていたし、何より、ボンドはそっちの料理が好みに合っていた。

                      今、ボンドは任務に失敗してパリ経由でロンドンへ帰る途中だった。

                      今回の任務は、あるハンガリー人の救出だった。 ボンドは作戦の指揮を執る為にオーストリアに入ったのだが、ウィーン支局の連中はそれが面白く無かった様だ。

                      いろいろと意地の悪い誤解みたいなのがあって、肝心の男は国境の地雷原で死んでしまった。

                      帰ったら、当然査問と云う事になるだろう。

                      ボンドは明日の本部での報告を思うと、すっかり意気消沈してしまっていた。

                      その日の夕方、ボンドは今日初めての酒を飲もうと、フーケのカフェテラスに腰を下した。 やってきたウェイターにアメリカーノを注文する。

                      ボンドはイスに座り直して通りを眺めた。

                      綺麗なパリジェンヌを見つけて食事に出かける事が出来たらいい気晴らしになるなあ、などと考える。 “花のパリ”のロマンスの始まりだ。 夜がふけてからは“パリの楽しみ”だ。 しかし、そんな都合の良い話しなどある訳が無い。 ボンドはそんな自分の妄想に呆れてしまった。

                      ボンドはウェイターが置いていった盆からグラスを取ると、氷を入れて炭酸をたっぷりと注ぐ。 大きくひと口飲むと、ローランの黄色葉のタバコに火を点けた。

                      その時、通りを走っていた傷だらけの黒いプジョー403が道の端に寄るのが目に入った。

                      辺りをはばかる事無く、二重駐車をして停ってしまう。 当然の様に、急停車のブレーキの音と共にクラクションや怒鳴り声が通りに響き渡たった。

                      プジョーから降り立ったのは、背の高い金髪の娘だった。 娘は周りの騒動などおかまいなしに、つかつかと歩道をカフェテラスに向かって歩いて来る。

                      ボンドは思わずグラスを置いて、娘を見つめてしまった。

                      さっきまで妄想していた可愛い恋人が、そのまま現れたのだ。 陽気で大胆奔放な背の高い美人。 ただ、イライラした様に口元をへの字にゆがめて、辺りをキョロキョロしている。

                      ボンドはその娘がカフェテラスのテーブルの間を歩いてくるのを、しげしげと見つめた。

                      この娘はきっと恋人との待ち合わせで来たのだろう。 デートに遅れたので、あんなに慌てているに違いない。

                      ボンドがそう思った瞬間、粋なベレー帽の下の目が、真っ直ぐにボンドを見つめた。 しかも、にっこりとほほ笑んだのだ。

                      娘は驚くボンドを見つめながら、ボンドのテーブルまで歩いて来た。 そしてイスを引いて腰を下す。 娘はボンドが驚きから立ち直る間も無く、神妙な笑顔を見せた。

                    「ごめんなさい、遅くなって。 でも、直ぐに出掛けなきゃならないのよ。 事務所であなたを呼んでるわ」 周りの客に聞こえよがしに、そう言った。 そして身をかがめると「急潜水」と呟いた。

                      ボンドはいきなり現実に引き戻された。 この娘が誰だか知らないが、情報部の人間に間違い無い。 “急潜水”とは情報部の俗語で、悪い知らせを意味しているのだ。

                      ボンドは立ち上がると、小銭を伝票の上に置いた。 「よし、行こう」 そう言って彼女のクルマに向かった。

                      クルマは駐車線の外側で他のクルマの通行を邪魔していた。 後ろにつかえたクルマからは、凄い剣幕の顔が2つボンド達を睨んでいる。

                      娘はギアを入れると、通りを走り出した。

                      ボンドは横目で娘を眺めた。 ビロードの様な白い肌をしている。 金髪は絹糸の様だ。

                    「どこから来たんだい? 何が起きたんだね?」

                    「支局からですわ。 勤務中は765号、非番の時はメアリー・アン・ラッセルです。 何があったかは知りません。 ただMから支局の主任宛てに、直ぐにあなたを探し出せ、と緊急電報が入ったんです。 主任は、あなたがパリに来た時の行先は決まっている、と言って、私ともう1人の女の子にリストを渡したんです。 

                      最初はハリーのバーに行って、フーケは2番目でした。 こんなに上手い具合に見つけ出せるなんて、思っていませんでしたわ」

                    「そいつは運が良かったね。 だけど、もし私に女の連れが居たらどうするつもりだった?」

                      娘は笑った。

                    「同じ事でしょうね。 ただ、もっと丁寧な言葉遣いをしたと思います。 心配なのは、あなたがどうやってその女を追っ払うか、です。 もし女が騒ぐ様であれば、私が女を家まで送って行って、あなたにはタクシーを呼びます」

                    「なかなか気が利くね。 君は情報部に入って長いの?」

                    「5年になります。 支局勤めは初めてです」

                    「仕事は気に入ってるかい?」

                    「ええ。 でも非番の日などがちょっと退屈ですけど。 他には、地下鉄やバスに乗るのが嫌になりましたわ。 いつ乗ってもお尻に痣を付けられてしまうんです。 だからこのボロのクルマを安く買って乗り回してるんです。 このクルマだと、他のクルマが避けてくれるんですよ」

                      メアリーはそう言うや否や、乱暴なカーブを切ってコンコルド広場から出て来るクルマの列の中に割り込んだ。 まるで奇蹟だった。 さっとクルマが分かれてマティニョン街まで道が開けてしまった。

                    「おみごと」 ボンドは言った。 「しかし、フランス娘にもご同様の気の強いメアリー・アンが居るかもしれないぜ。 気を付けた方がいいよ」

                      メアリーは笑った。 

                      彼女の運転するクルマはガブリエル通りに入って、秘密情報部のパリ支局の前に停まった。

                    「この手を使うのは仕事の時だけですわ」

                      ボンドはクルマを下りると、ぐるっと回って運転席の外に立った。

                    「どうもありがとう。 今度の仕事が片付いたらお礼がしたいな。 晩飯を一緒にどうだい? こっちも退屈はご同様なんでね」

                    「うれしいですわ」 彼女の青い瞳がボンドを見つめた。 「交換台に言えば私の居る場所は直ぐに分かりますから」

                      ボンドはハンドルに掛けたメアリーの手に触れて、「それじゃ」 と言うと、足早に建物の中に入っていった。

                     

                      F支局の主任は、元空軍中佐のラットレーと云う男だった。 金髪を後ろにかき上げて、小太りな体を身だしなみの良いスーツに包んでいる。

                      部屋にはゴロワースのタバコの匂いがこもっていた。

                      ボンドを見ると、ほっとした様に「誰がみつけた?」と言った。

                    「メアリー・アン・ラッセルだ。 フーケでね。 あの子はまだ新しい様だね」

                    「ここに来て半年になるな。 いい子だよ。 とにかく腰かけてくれ。 厭な仕事が舞い込んで来た。 これから説明するよ」

                      ラットレーはそう言うと、インターホンのスイッチを入れた。 「Мに電報だ。 007を見つけて打ち合わせ中、いいな」

                      ボンドはイスを引っぱってゴロワースの煙から逃げる様に窓際に腰を下した。 シャンゼリゼの喧騒が風に乗って聞こえてくる。

                      ほんの30分前には、ボンドはパリに飽きていたのが、今ではパリに長居したくなってきていた。

                      ラットレーがデスクの向こうから語り始めた。

                    「昨日の朝、NATO司令部からサン・ジェルマンにある英軍基地へ向かった伝書吏が殺された。 極秘情報が入った伝書カバンと財布と腕時計が奪われてる」

                    「財布と時計は、ありきたりの強盗と見せかけるためだと考えられるんだね?」

                    「総司令部の保安部では、強盗ではあるまい、と踏んでいるがね。 とにかくМは、君を自分の代理として総司令部に乗り込ませろ、と言って来たんだよ。

                      実は何年も前から総司令部の情報関係の連中は、こっちが別の基地を持ってるのをやっかんでいてね、サン・ジェルマンの英軍本部を総司令部の情報組織に組み入れようとしてきているんだ。 Мが心配しているのは、奪われた機密書類もさる事ながら、今度の事件によって、総司令部に首根っこを押さえつけられてしまう事なんだよ。 Мが頑固なのは解っているだろ?」

                      ボンドは思わず苦笑いを浮かべた。

                    「とにかく」 とラットレーはデスクの上に両手をついた。 「書類は全て揃えてあるよ。 君は総司令部の保安部長のシュライバー大佐へ会いに行く事になっている。 アメリカ人で切れ者だよ。 私の見たところ、打つべき手は既に充分打ってるね」

                    「それじゃМは私に何をしろって言うんだろう? 保安部に、もっとよく調べろ、とねじ込むのか? この仕事はお門違いだよ。 私なんかが出る幕じゃ無い」

                      ラットレーは同情する様に苦笑した。

                    「そんな事は既にМに話したよ。 だけど親父さんの気持ちも解ってあげろよ。 それに、連中に対して、こっちも真剣なんだぞ、といった姿勢を見せつけてやらねばね。 たまたま君がパリに居合わせたから、君に白羽の矢が立っただけさ。 それに親父さんは、君だったら表面では見えない何かを掴めるかもしれん、と言っていたよ」

                    「それは、どういう意味なのかな?」

                    「私もそれを聞き返したんだ。 そしたら、どんなに警戒厳重な司令部でも、透明人間みたいなのが居るもんだ、と言うんだ。 掃除夫とか郵便配達とか、つまり誰もがそこに居るのが当たり前だと思って、別に気に留めない人間が居るはずだ、と言うんだよ」

                      ボンドは思わず考え込んでしまった。 ラットレーが語ってくれた事で、あらましは解かった。 が、9 階の例のオフィスでМから容赦ない視線をあびて命ぜられたのでは無いので、つい戸惑ってしまう。

                    「とにかく、Мの命令じゃしょうがないな。 どこまで出来るか解らないが当たってみるしかなさそうだね。 で、報告はどこにすればいいんだい?」

                    「ここだよ、私にしてくれ。 Мはこの件で、サン・ジェルマン基地を巻き込みたく無いんだ。 君の報告はそのままロンドンへ送るよ。 私が留守の時にも連絡が付く様に、誰かを君の係りにしとかなくてはならないな。 ラッセルでいいかい? 君を探し出したのは彼女だしね」

                    「いいとも。 それでいいよ」

                     

                      ラットレー主任が話しを通してくれて、ボンドはメアリー・アン・ラッセルのクルマを借りて、総司令部へと向かった。

                      基地のゲートの前には、交通巡査が立っていた。

                      ボンドはゲートでクルマを停めると、グレイの制服を着たアメリカ人の警官にパスを見せた。

                      ゲートではフランス人の憲兵がパスを受け取る。 彼は手元のボードに何やら書き込むと、大きな番号が付いたプラスチック板をダッシュボードの上に置いた。 そして手を振って駐車場を指し示した。

                      ボンドはクルマを停めると、NATO諸国の旗が並ぶ玄関に向かった。

                      ドアを入ると、アメリカ人とフランス人の憲兵が、パスの提示を求めてきた。 1人がノートに要点を書き入れると、ボンドはイギリス人の憲兵に引き渡された。

                      憲兵の案内で正面の廊下を歩いていく。 左右には事務室のドアが果てしなく続いていた。

                      憲兵は司令部保安部長G・A・シュラーバー大佐と書かれたドアを開けた。

                      シュライバー大佐は銀行の支配人の様な慇懃無礼なアメリカ人だった。

                      慎重な愛想のいい挨拶を交わすと、ボンドは保安部のお世辞を口にした。

                    「これほど二重三重に検問していたら、敵が忍び込むのも容易じゃ無いですね」

                    「ここの警備状況については、私は満足しています。 厄介なのは外に出ている機関でしてね」 ここでシュライバー大佐はボンドを軽く一睨みした。 暗にサン・ジェルマンの英軍基地の事だぞ、と言っているのだろう。 「それに、それぞれ本国との連絡がありますから、何か機密が漏れてもどこから漏れたのか見当が付きません」

                    「難儀なお仕事ですね」 ボンドは相槌を打った。 「ところで、今度の事件ですが、何か新しい事が判りましたか?」

                    「弾丸が出ました。 ルーガーでした。 多分30ヤードぐらいの距離から撃ったんでしょう。 向こうもクルマかオートバイで近づいてきたんでしょうな」

                    「そうなると、バックミラーで相手が見えていた事になりますね」

                    「たぶんね」

                    「伝書吏は、何者かに追跡された際にはどういう指示を受けていたんですか?」

                      大佐は口元をほころばせた

                    「もちろん、すっ飛ばして逃げろ、ですよ」

                    「それで、状況から推定されたオートバイの速度は?」

                    「あまりスピードは出していなかった様ですな。 20キロから30キロ程度の様です」

                    「バックミラーで犯人を見ていながら逃げなかったとは、敵では無く味方だと認めたからでしょうね。 犯人は不審を抱かせない様な変装をしていたのかもしれません」

                      シュライバー大佐の額にしわが寄った。

                    「ねえボンドさん、我々だってあらゆる方向からこの事件を検討しているんですよ。 あなたのご意見も既に出ています。 保安部の対策委員会では、あらゆる手掛かりが組織的に調査されているのです。 それに、言っておきますが・・・」

                      大佐は片手を上げると、言葉に力をこめる様にデスクに置いた。

                    「これまでに出ていないような意見を出せるのは、アインシュタイン級の頭脳の持ち主でしょうな。 この事件については、これ以上議論をする余地は無いんです」

                      そうだろう。 そんな事はここに来る前から、充分に解っていたのだった。

                      ボンドは、ごもっとも、と云う様に頷くと、笑顔を見せて立ち上がった。

                    「それでは大佐、もうあなたの貴重な時間を頂く事は無い様ですね。 出来たら、その会議の記録を見せて下さい。 それと、よろしければ酒保と私の宿舎を教えていただければ」

                    「どうぞどうぞ」 大佐は呼び鈴を押して副官を呼んだ。 「彼が案内します。 それと、書類は揃えておきましょう。 食事の後で、私の部屋で見て下さい」

                      大佐は手を差しのべた。

                      ボンドは挨拶すると、副官について部屋を出た。

                      歩きながらボンドは、こんな厄介な任務は初めてだ、と思った。

                      14ヶ国の一流の保安関係者が集まっても、どうにもならないのだ。 いったい自分に何が出来ると云うのだろうか?

                      その晩、外来者用宿舎のベッドに横になったボンドは、半ば諦めていた。

                      2日ばかり粘ったら、あっさりと降参してしまおう。 そう思いながら眠りについた。

                     

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                      引き続き 「薔薇と拳銃/後編」 へどうぞ。

                     

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                    007おしゃべり箱 Vol.52A−2 『原作小説紹介/薔薇と拳銃〜「薔薇と拳銃」ストーリー編/後編』

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                      「007おしゃべり箱」は映画007シリーズについてのあれこれをおしゃべりしています。

                       

                      「薔薇と拳銃/後編」

                       

                      From a View to a Kill Latter Part

                       

                       「薔薇と拳銃/前編」 からの続きです。

                       

                        3日目の朝、大佐から電話がかかって来た。

                      「ボンドさん、警察犬の捜索結果をお知らせします。 あなたが言われた通り森全体を捜索したのですがね、結果は白でした。 何も出ませんでしたよ」

                      「ほう、そうですか。 どうやら無駄な手間をかけさせてしまった様ですね。 警察犬の係りに会ってもいいですか?」

                      「ええ、構いませんとも」

                        警察犬係の主任は、機敏な抜け目のない目つきのフランス人だった。

                        彼の当直室のテーブルの上には、サン・ジェルマンの森の地図が広げてあった。 いくつもの四角いマークが書き込まれている。

                      「犬が全部探りましたよ。 何もありませんや」

                      「犬が特に嗅ぎ回った場所は無かったのかい?」

                        主任は頭を掻いた。 「ウサギが1、2匹居ましてね、そっちを追っかけてしまって、手を焼きましたよ。 それに、キツネ穴も2つばかり見つけちゃいましたからね」

                      「そうか」 ボンドはそう応えるしか無かった。

                      「もうちょっとまともな物を嗅ぎ回ってくれると、こっちも気合が入るんですがねえ。 そうそう、十字路近くの空き地じゃあ、犬どもを引き戻すのに苦労しましたよ。 きっとジプシーどもの匂いが残っていたんでしょう」

                        主任は地図の1点を指した。

                      「ジプシーが居座っていたのかい?」

                      「ええ、冬の間中ここで幕舎を張ってましたね。 先月ぐらいには居なくなってましたよ。 後はきれいに片付けていきましたけど、犬どもの鼻には何ヶ月も渡って染み付いた匂いが分るんでしょうな」

                        ボンドは礼を言って、しばらく警察犬の仕事について軽口をたたいたりして引き上げた。

                        建物から出ると例のプジョーに乗り込んで、サン・ジェルマン基地の憲兵詰所に行った。

                        憲兵にジプシーの事を尋ねてみる。

                      「ええ、男4人と女2人のジプシーがキャンプしてましたね。 みんな知ってますよ。 生粋のジプシーの様で、フランス語は一言もしゃべりませんでしたね。 だけど、行儀は良かった様ですよ。 どこからも何の苦情が出ませんでしたから」

                      「彼らは何処へ行ったんだい?」

                      「いや、それが、気が付いたらいつの間にか居なくなっていたんですよ。 誰も彼らが引き払うところを見ていないんですな」

                        ボンドはプジョーに戻ると、森を抜けるD98号道路に向かった。

                        ジプシーは普通の人にとっては異邦人だ。 とは言っても、ここヨーロッパでは必ずしも外国人として見られる事は無い。 人はジプシーのキャンプを、ただの風景の一部としか見ない。

                        まさにМが言っていたと云う透明人間みたいな連中ではないだろうか。

                       

                        教えて貰った十字路近くまで来ると、ボンドはクルマを路肩に停めた。 そして、音を立てない様にしてクルマから下りる。 

                        馬鹿らしいと思いながらも、そっと森に分け入っていった。 慎重に大回りして空き地を目指していく。

                        空き地はテニスコートの2面くらいの広さで、草と苔に覆われていた。 端の方に土饅頭の様な小山があって、薮と野バラで一面に覆われていた。

                        ボンドは空き地の端から端まで歩いてみたが、特に目を引く様なものは見当たらなかった。 次に道路に向かって木立の間に足を踏み入れる。 木立の間には、狭い小道の跡が付いていた。

                        何げなく左右の幹を眺めていたが、はっとして膝を付いた。 幹の下の方に、に小さな泥がこすり付けられていたのだ。

                        ボンドはその泥を指先でこすり落としてみた。 すると、幹に付いた深い引っかき傷が泥で隠されていた。

                        注意して見ると、1本の幹に泥で隠された傷痕が3つあり、もう1本の幹には4つあった。

                        ボンドは最初の傷痕を泥で塗りつぶすと、木立を抜けて道路に出た。

                        歩いてクルマに戻ると、大事を取って暫らくクルマを押して遠ざかってから、エンジンをかけた。

                        何者かがジプシーを装って冬の間に隠れ家を作って、そこを根城にして機密文書の強奪を始めたのではないか?  ボンドはそう思った。

                        先ほど見つけた木の幹の引っかき傷は、どれも丁度オートバイを運び込む時にペダルで付いてしまった様な高さに付いていたのだ。

                        ボンドは自分が勝手な空想をでっち上げている様な気もした。

                        しかし、何者かが幹に付けてしまった傷痕を、丁寧に泥で目立たなくしていたのは事実だ。

                        ボンドはプジョーを運転してパリのガブリエル通りのF局に行くと、ラットレー主任に詳しい報告を入れた。 そして総司令部に戻りシュライバー大佐の部屋に行くと、お世話になった礼を言って、引き上げると告げた。

                        その後、ボンドは主任が教えてくれた隠れ家に移った。 小さな村の奥にある、目立たない家だった。

                        そこでは4人の機関員の男達がボンドを待っていた。 主任がサン・ジェルマン基地へ応援を要請していてくれたのだった。

                        4人の士気は高かった。 彼らにとっても、ボンドの推量が当たっていれば、NATO総司令部の保安部の鼻をあかしてやる事が出来る。 その上、英国情報部の株が上がるのは間違い無い。 そうなれば、英国情報部は独自にやっていく、と云うМの願いも通るのだ。

                       

                        4日目の未明、ボンドは樫の木の太い枝に横たわって、20ヤードばかり先の例の空き地を見張っていた。

                        ボンドは全身をパラシュート兵の迷彩服で包んでいた。 頭にも、目と口だけに切り込みを入れた頭巾をかぶっている。 そうやって、夜から朝へと変わる森の様子を眺めていた。

                        朝日と共にリスが1匹出て来て、土饅頭のバラの茂みで何かを拾って前足で回しながらかじっていた。

                      二羽の鳩も出て来た。

                        蜂が野バラに群がって、ボンドにもその羽音が聞こえて来る。

                        突然、鳩がバタバタと飛び立って、木立の奥に逃げて行った。

                        他の小鳥たちが後に続き、リスも逃げて行く。

                        ボンドは自分の心臓の鼓動が早くなっているのが分った。

                        野バラの茂みの中から、1本の枝がゆっくりと上に伸び始めた。

                        異様に太いまっすぐな枝だ。 先端にピンクの花が付いている。 見ているうちに、茂みから1フィートも上に上がった。

                        すると、花びらが開いた。 朝日を浴びて花の中のレンズが光った。

                        バラの目が丹念に空き地全体を見回すと、花びらが閉じてゆっくりと下がっていく。  やがて茂みの中に隠れてしまった。

                        ボンドはそっと息を吐いた。 目の疲れを休めようと、ちょっと目をつぶる。

                        ジプシーとは上手く化けたものだ。

                        この土饅頭の地下には、スパイが潜んでいるに違いない。

                        次には何が起こるんだ? ボンドは注意深く見つめた。

                        土饅頭から微かなうなりが聞こえてきた。 強力なモーターのうなりだ。

                        野バラの茂みがかすかに揺れた。 蜂が一斉に飛び立って行く。

                        大きな茂みの真ん中にゆっくりとギザギザの割れ目が出来て、みるみると広がっていった。 

                        やがて、2つに分れた茂みが観音開きのドアの様にぱっくりと開いた。

                        カーブしたドアの金属の縁がピカリと見えた。

                        ドアの暗い穴の奥に、青白い電灯の光が灯っている。 モーターのうなりが止んだ。

                        すると、男が顔を出し、ゆっくりと出て来た。 さっと蹲って辺りを見回す。 そして振り返って穴に向かって手を振った。

                        2人目の男が現れた。 最初の男に雪国のカンジキの様な物を3足渡して、穴に戻っていく。

                        最初の男が中の1足を手にすると、ブーツに取り付け始める。 それさえあれば草むらでも足跡が付かない。 大きな網のカンジキで草を踏んでも、草は直ぐに起き上がってくる。 用意周到な奴らだ。 ボンドはニヤリと笑った。

                        2人目の男が姿を現し、穴の中からオートバイを引っぱり出す。 オートバイを押して3人目の男も現れた。 後から出て来た2人がカンジキを履くと、3人は一団となって木立を抜けて道路に向かって行った。

                        これで解かった。 2人の手下はグレイの作業服だが、頭目らしい音は英国通信隊の制服姿だった。 オートバイも英国陸軍のBSAM20だ。

                        これなら総司令部の伝書吏は味方だと思い込んでしまう。

                        奪った機密書類は、その晩の内に暗号無線で送ってしまったに違いない。 きっと茂みの中からバラの花が付いたアンテナが伸びたのだろう。

                        後ろで糸を引いているのは、ソ連の秘密情報機関だろう。 こんな大掛かりな舞台を作るとは、奴らの仕業に決まっている。

                        2人の手下が戻って来て、穴に引っ込んだ。 バラの茂みが閉じる。

                        頭目は偵察に出掛けたのだろう。 週1回の伝書吏の習慣が変更になったかどうか、探ろうとしているのだ。 なかなか周到な手合いだ。

                        やがて偽の伝書吏が戻って来た。 空き地の端に立って、小鳥の様な口笛を吹く。

                        直ぐにバラの茂みが割れて、2人の手下が出て来た。 オートバイを抱えて戻ってくると、3人は穴に入っていく。

                        バラの茂みは元通りになって、空き地は何事も無かった様な静けさに戻った。

                        30分後には、空き地は再び生気を取り戻してきた。

                        1時間たって陽が高くなり木々の影が濃くなって来るのを待って、ボンドはそっと枝から降りた。

                       

                        その夜、いつものメアリー・アン・ラッセルとの電話では、ひと悶着起きた。

                      「正気じゃないわ。 そんな事させられません。 主任に言ってシュライバー大佐に連絡してもらいます。 だってこの事件は総司令部の仕事ですのよ。 あなたの仕事じゃありません」

                      「そんな事をしてはいかん」 ボンドは鋭く言い返した。 「シュライバー大佐は、明日の朝、当番伝書吏の替わりに私が走る事には同意しているんだ。 犯罪現場の再現と言ってある。 向こうは何も気にしてやしないんだ。 実際、今度の事件も書類綴りにしまい込んで、片付けちまってるくらいなんだ。 とにかく、私の報告を暗号にしてМに送ってくれるだけでいい。 Мだって、私がこの相手を片付けるのは納得してくれるよ」

                      「Мなんかどうでもいいわ。 あなたってインディアンごっこをやってる子供みたいだわ。 そんな連中を1人で相手にするなんて」

                        ボンドはイライラしてきた。 「もういい、メアリー・アン。 報告書を暗号にするんだ。 これは命令だ」

                        メアリーは諦めた様にため息をついた。 「はい、わかりました。 でも怪我をしない様にね。 幸運を祈ります」

                       

                        翌日の朝はいい天気だった。

                        ボンドはオートバイに跨って、出発の合図を待っていた。

                        通信隊の伍長が近寄って来た。 「似合ってますよ。 軍服はぴったりだ。 オートバイの乗り心地はどうです?」

                      「夢心地だよ。 オートバイがこんな面白いものだとはすっかり忘れてたね」

                      「あたしはオースチンA40とかの洒落た自動車の方がいいですがね」

                        伍長は腕時計を覗いた。 「もう7時ですな」 そして親指を上げると、「出発!」と大声で叫んだ。

                        ボンドはゴーグルを顔に当てて、ギアを入れるとゲートに向かった。

                        184号道路を走って307国道に入る。 ノアルジー・ル・ロアを抜けて暫らく走ると、D98道路だ。

                        ボンドは一旦オートバイを停めて、今一度、銃身の長いコルト45口径を点検した。 肌のぬくもりを受けて温かくなったその拳銃を、ズボンのベルトに挟んだ。 上着のボタンはかけないでおく。 準備はОKだ。

                        ボンドはオートバイをD98道路に進めた。 もうすぐ事件現場だ。 ボンドは速度を40キロに落として走りながらバックミラーを覗いた。

                        写っているのは、後ろの真っ直ぐな道路だけだった。

                        奴らに気取られたか?

                        しかしその時、バックミラーの中に小さな黒い点が現れた。

                        その点がどんどんと大きくなってくる。

                        奴だ!

                        ハンドルを握る両手の間にヘルメットを低く伏せて、すごいスピードで追って来る。

                        ボンドは速度を落としながら、バックミラーに注意した。

                        奴の右手がハンドルから離れる。

                        それを見たボンドは、急ブレーキをかけた。 オートバイを横滑りさせながらコルトを引き抜く。

                        殺し屋の拳銃が二度火を吐き、1発がサドルばねに当たった。

                        ボンドはコルトを撃った。

                        殺し屋は両手を広げると、オートバイもろとも道路から飛び出していった。 溝を飛び越え、ブナの木に頭からぶち当る。

                        そしてガラガラと断末魔の音を立てて、草むらにひっくり返っていった。

                        ボンドは倒れた男を見届けると、オートバイに跨って例の空き地を目指した。

                        傷痕があった幹にオートバイを立てかけると、ボンドは男をまねて口笛を吹いた。

                        何事も起きない。

                        口笛の吹き方が違っていたのか?

                        その時、バラの藪が揺れて、かん高いモーター音が聞こえてきた。

                        カーブしたドアがぱっくりと開く。

                        すぐに男が出て来てカンジキを履いた。 2人目の男も出て来る。

                        カンジキを忘れた!

                        ボンドは心臓が止まる様な気がした。 カンジキがどこか藪の中に隠してあるのを、ボンドも履いてこなければならなかったのだ。

                        奴らは気付くだろうか?

                        2人が近づいてきた。

                        先頭の男が、何か合言葉みたいな言葉を口にした。

                        ボンドが返事をしないので、2人は足を止めた。 びっくりした様子でボンドを見つめている。

                        ここまでだろう。 ボンドは上着の下からコルトを取り出すと、銃口で手を上げろとゼスチャーした。

                        先頭の男が大声で何か叫ぶと、ボンドに向かって飛びかかって来た。

                        後ろの男は穴に向かって走り出す。

                        木立の間に銃声が響いて、逃げて行く男が地面に右脚をついた。

                        ボンドは片膝をついて、ぶつかって来る男に拳銃を突き上げた。

                        手応えはあったのだが、男は上からのしかかってきた。

                        拳銃の台尻で男の顎を殴り付ける。

                        が、頭を長靴で蹴られて、拳銃が手から離れてボンドは仰向けにひっくり返ってしまった。

                        男が拳銃に飛びついた。 そして立ち上がると、拳銃をボンドに向けた。

                        死ぬんだな、ボンドはそう感じた。

                        その時、乾いた銃声がして男が倒れた。 作業服の背中に、みるみる血が広がっていく。

                        ボンドは立ち上がると、辺りを見回した。 味方の4人の機関員が、ひとかたまりになって立っていた。

                      「いやあ、危ないところだった。 誰が助けてくれたんだい?」 ボンドはヘルメットを脱ぎながらそう言った。

                        誰も返事をしない。 みな、ばつの悪そうな顔をしている。

                      「どうしたんだ?」

                        その時、4人の後ろにもう1人いるのに気が付いた。

                        茶色のシャツに黒いジーンズのメアリー・アン・ラッセルだ。 右手に22口径の射撃用ピストルを持っている。

                        ボンドは笑い出した。 男達も間が悪そうに苦笑いを浮かべている。

                      「誰にも文句を言わないでね」 メアリー・アンがピストルをジーンズに差しながら、そう言った。 「今朝、この人達は私を置いて行こうとしたのよ。 だけど、無理を言って付いて来たの。 でも良かったわ。 偶然、あなたに一番近い所に居たの。 みんなあなたに当たってはいけないと、誰も離れた所から撃てなかったのよ」

                      「君が来てくれてなかったら、夕食の約束を破る事になっちまうところだった」 ボンドは笑顔を見せた。 そして男達の方に振り返った。

                      「よし、誰かオートバイに乗ってシュライバー大佐に報告に行ってくれ。 この隠れ家の捜索は保安部が来るのを待って行います、と伝えるんだ。 いいな?」

                        1人の機関員が、アイ・アイ・サーと応えて走っていった。

                        ボンドはメアリー・アン・ラッセルの腕をとった。

                      「こっちへ来てごらん。 小鳥の巣を見せてあげよう」

                      「あら、それも命令なんですの?」

                      「そうさ、もちろん命令だよ」

                       

                      *****

                       

                      引き続き 「読後焼却すべし/前編」 へどうぞ。

                       

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                      profilephoto 007映画の熱烈なファンです。 それ以上でもそれ以下でもない、と自負しております。

                      記事の種別は、ツキイチ掲載の「Vol.シリーズ」と適宜掲載の「番外編シリーズ」と作品紹介の「特別編」の3種です。

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                      • 007おしゃべり箱 番外編(147) 「アのボトルは何だ?!〜スカイフォール編」
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 番外編(146) 「ボンド・ルック in 1965」
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 番外編(145) 「ジョン・ル・カレの映画化作品」
                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 番外編(145) 「ジョン・ル・カレの映画化作品」
                        紅真吾
                      • 007おしゃべり箱 番外編(145) 「ジョン・ル・カレの映画化作品」
                        カルマン・フィッシュ
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                        カルマン・フィッシュ
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                        カルマン・フィッシュ
                      • 007おしゃべり箱 Vol.52A−2 『原作小説紹介/薔薇と拳銃〜「薔薇と拳銃」ストーリー編/後編』
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